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互いの研究に刺激受ける

本紙掲載日:2022-11-17
6面
実験で使用した装置を使って解説をする延岡高校の生徒

国分高(鹿児島)と相互発表会−延岡高

 文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業に選定されている県立延岡高校(澁谷好一校長)の普通科とメディカルサイエンス(MS)科の2年生235人は10月19日、同じくSSH事業に選ばれている鹿児島県立国分高校(福留和宏校長)の代表生徒と延岡高校で相互発表を行い、課題研究への取り組み方や姿勢を学んだ。

 同事業の一環で、先進的な科学技術や理数教育を通して生徒の科学的能力、技能、思考力などを培い、将来国際的に活躍できる科学技術人材の育成が目的。

 物理、化学、生物、数学、SDGs(持続可能な開発目標)の班に分かれ、それぞれ研究している内容について発表。このうち、延岡高校物理班の洪水が起こりにくい構造について研究している班は、世界と日本の河川を比較したり降水量のデータを活用したりしながら詳しく説明した。また、同じく物理班で一番遠くに飛ぶ重さについて投石器を製作して実験した班は、より正確な数値を測れるように投石器を改良することを伝えた。

 一方、国分高校の代表生徒は音の感じ方や測距装置について発表。川のせせらぎや小鳥のさえずり、黒板の引っかく音の感じ方についてインターネット上でアンケートを募ったり、自分たちで測距装置を製作したりなどの工夫をしていた。発表を聞いた延岡高校の生徒は「円グラフは項目ごとに並べた方がいい」などの意見を述べた。

 ペットボトルと懐中電灯を使って光の拡散を研究している延岡高校の新名にこさん(17)、福島菜々さん(同)、三木夏希さん(同)、佐藤栞菜さん(16)は、発表を通して「同級生からの意見を聞くことができて良かった。次は光が垂直になる懐中電灯を選び、専門用語を詳しく説明したい。(国分高校の発表を見て)数値だけでなく計算式を使って出していたのがすごかった。実験の装置を作るという発想はなかった」などと話した。

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