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日之影でマルシェ初開催

本紙掲載日:2023-11-20
2面
道の駅青雲橋で開かれた「にしうすきお茶マルシェ」(12日)

西臼杵で栽培茶葉一堂に

◆愛飲家、じっくり吟味

 西臼杵郡内で栽培された茶葉を販売する「にしうすきお茶マルシェ」が12日、日之影町七折の道の駅青雲橋であった。町内外の愛飲家らが、入れたてのお茶の香り漂う空間で飲み比べ、好みの商品を手に取った。主催は西臼杵地区烏龍(ウーロン)茶研究会(甲斐雅也会長)。

 高千穂、日之影、五ケ瀬の3町で栽培されるお茶の知名度や茶園間における結束力を高めようと、海外でバリスタとして勤めた経験があり、2021年から日之影町の一心園で紅茶づくりを手伝っているという横山拓也さん(33)=千葉県出身=が企画、働き掛けて初開催した。

 一心園をはじめ、甲斐製茶園(高千穂町)、小笠園、坂本園、宮崎茶房、緑碧茶園(いずれも五ケ瀬町)が出店。釜炒(い)り茶や紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶など真心込めた茶葉を一堂に陳列し、買い物客にPRした。

 菓子工房そらいろ(高千穂町)のチーズ、あんこまんじゅう、パティスリーフォレスト(日之影町)のオーブンドーナツ、西臼杵農業改良普及センターの「ギャバロン茶」も並び、悩ましそうに吟味する姿が見られた。

 釜炒り茶を購入したという後藤ミヤコさん(79)=日之影町岩井川=は「いろいろな場所のお茶を飲んでみたいと思っていたが、移動手段が限られるので諦めていた。朝昼晩飲むので、たくさん買った」とにっこり。

 横山さんは「コーヒーと同じく、お茶も、同一の品種であっても産地などによって味わいが異なってくる飲み物。茶園ごとの個性の違いを楽しんでもらい、茶文化に魅力を感じてもらえたらうれしい」と話した。

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