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三ケ所土地改良区設立100周年を祝う

本紙掲載日:2023-12-04
1面

関係者ら130人が出席−五ケ瀬町

◆畦池理事長「次世代に引き継いでいく」

 五ケ瀬町三ケ所の農業関係者らで組織し、用水保全など土地改良事業を担う三ケ所土地改良区(畦池港理事長、159人)の設立100周年記念式典が3日、同町民センターであった。小迫幸弘町長をはじめ、西臼杵郡各地の土地改良区代表や組合員ら約130人が出席し、節目を盛大に祝った。

 三ケ所土地改良区は1921(大正10)年、谷下―川曲を縦横断する三ケ所用水路(総延長22・5キロ、隧道〈ずいどう〉箇所93)の整備が県営事業として採択されたことに伴い、23年に「三ケ所耕地整理組合」として設立した。

 同事業は、三ケ所村(当時)の元村長・後藤寅五郎(1865〜1955年)の尽力もあり、25年に起工。総工費約40万円(現値約2億5440万円相当)と2年余りの歳月をかけて完工した。

 30年に整備された戸根川線(延長1579メートル)と合わせて180ヘクタールを開田し、現在も50ヘクタールが恩恵を受けている。

 式では、畦池理事長が「社会情勢が大きく変化する中でも土地改良区の使命は変わらない。農業用地は貴重な生産基盤であるとともに、多面的機能を持つ大切な地域資源であるという意識を一層高め、次世代に引き継いでいく」とあいさつ。

 小迫町長、江藤拓衆議院議員らの来賓祝辞に続き、歴代の理事長と井出番(用水管理者)計13人を功労者として表彰し、畦池理事長が表彰状と記念品を手渡した。

 式後に開かれた祝賀会では、町議会の佐藤成志議長による音頭で乾杯。郷土芸能「五ケ瀬太鼓『流鼓』」や国指定重要無形民俗文化財「五ケ瀬の荒踊」を鑑賞し、町公民館連絡協議会の長田豊明会長による万歳三唱で締めくくった。

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