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命と平和の大切さ伝える

本紙掲載日:2023-12-04
6面

高校生ら朗読劇など発表

 命と平和の大切さを伝える「のべおか平和の集い2023」は11月26日、延岡市のカルチャープラザのべおかであった。延岡市での開催は初。合唱、朗読劇、映画上映とさまざまなプログラムを通し戦争の残酷さ、平和の大切さを訴えた。被爆ピアノを聴く会延岡実行委員会(太田清海実行委員長)主催。

 プログラムは2部構成。延岡少年少女合唱団による歌詞に合わせた踊りを交えた合唱「Orizuru」(弓削田健介作詞作曲)で、第1部は開幕した。続いて、県立五ケ瀬中等教育学校と尚学館中学校・高等部の生徒10人が、朗読劇の台本を手に登場。スクリーンには、延岡大空襲の様子を伝える写真や映像が映し出され、生徒たちは一晩で延岡を焼け野原に変えた空襲から逃げ惑う家族を熱演。「命は一つ。戦争は嫌だ!」とメッセージを込めた。

 また、長崎県の高校生がつくった若者グループ「HuRP(ハープ)」が、高校生1万人署名活動や長崎への研修などの活動を行っていることを紹介。第2部には、2020年公開の映画「おかあさんの被爆ピアノ」の上映会が行われた。

 朗読劇でわが子を助けてほしいと懇願する母親を演じた寺原梨桜さん(尚学館高1年)は「以前より祖父から戦争の話を聞いていて、自分の勉強と延岡大空襲の事を広める手助けをしたいと思い参加しました」という。

 資料などを読み込んで役作りをしたという劇については「朗読は初めてでしたが、ただ読むだけにならないよう意識して感情を込めました。子を助けてほしいという母の気持ちを想像するのが難しかったです」と、本番を終えてホッとしているようだった。

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