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「冠月館」(日向・東郷)が受賞

本紙掲載日:2024-01-05
9面
全日本剣道連盟の少年剣道教育奨励賞を受賞した冠月館

全日本剣道連盟少年剣道教育奨励賞

◆「頑張ってきた子供たちの賞」と畝原会長

 日向市東郷町の「冠月館」が、全日本連盟の少年剣道教育奨励賞を受賞した。長年にわたり剣道の指導に力を尽くす道場やスポーツ少年団などに贈られる賞。畝原寿雄館長(69)は「頑張ってきた歴代の子どもたちに対する賞と受け止めている」と喜びを語った。

◇高森文夫氏が命名

 冠月館は、1970年代に東郷少年剣道クラブとして創設。76年、当時の村教育長で、道場の後援会長だった高森文夫氏が名付けた。

 「郷土のシンボル冠嶽の盤石の山容に不動心を学び、山上を渡る名月に不断に変化してとどまることのない力と技を錬磨せんことを志して名付けた」。今も東郷体育館には、命名由来が残されている。

 主に小中学生が対象。現在は小学生4人、中学生2人が在籍し、月曜は東郷学園武道館、火・木・金曜は東郷体育館で午後6時から1時間半の稽古に励む。素振りや足さばきなど基本の練習に力を入れ、時間の半分を費やすという。

 「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」の理念を掲げる全日本連盟。冠月館は「模範となるような子どもたちを育てる」と礼節の指導に力を注ぐ。

 11月、宮崎市のひなた武道館で行われた第33回県武道振興演武大会で、県連盟から賞状が伝達された。

 畝原館長は「子どもたちと伸びていこうという気持ちでここまできた。これからも剣道を通して人間形成に力を入れていきたい」と話した。

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