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「橋架け」「衛生」市長をしのぶ
本紙掲載日:2017-04-10
1面

仲田翁の遺影に献酒する出席者

城山の銅像前−仲田又次郎翁顕彰会

 延岡市の初代と第9代の市長として市政の発展に大きく貢献した仲田又次郎翁の第53回顕彰会式典は9日、桜満開の同市城山公園内にある同氏銅像前広場であった。心地よい春風が吹き抜ける中、出席者は〃橋架け市長〃などと呼ばれたその偉業をしのび、今後も顕彰会を継続していくことを誓った。

 仲田翁は明治26年、延岡市南町生まれ。昭和8年、40歳の時に初代市長となり、戦後の同23年に再び市長となった。市長として戦後復興に向けて都市の基盤づくりに注力、教育施設、上下水道の整備、保健衛生にも尽力したことから、〃衛生市長〃とも呼ばれた。同38年2月11日に「名誉市民」となり、その6年後の同44年に76歳で亡くなった。

 顕彰会は、仲田翁が薬剤師であり、延岡商工会議所会頭を務めていたこと、巷史の俳号を持つ俳人としても知られていたことなどから、同市西臼杵郡薬剤師会を中心にそれら関係団体でつくっている。

 式典には会員ら約50人が出席。田中俊一会長(同薬剤師会会長)は「鷹揚(おうよう)な人で市民に広く親しまれていた。時がたつにつれてその顔を知る人も少なくなっていく。偉業をたたえながら顕彰していきたい」とあいさつ。

 来賓代表の首藤正治市長が「高速道路が開通し、延岡市は今、大きな節目にいる。仲田翁には、延岡の新たな展開を見守っていただきたい」と述べた。

 出席者は遺影の前に置かれた杯に献酒、献句するなどした。また、若鮎(あゆ)俳句会の秋田満州治師範(日本詩吟学院岳風会副会長)が仲田氏の遺句「崖若葉白雲飛べり日は發」を朗詠した。

 出席者の中には、顕彰会役員で仲田翁の孫小出恒子さん=同市桜小路=の姿も見られた。小出さんは式典後、「いつも感謝の気持ちでいっぱい。城山を愛した祖父。ここに来るたびに身の引き締まる思いがする。きょうのような穏やかな天気の日に今後も顕彰会の式典を迎えられたら」と話していた。