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巣箱の利用確認できず

本紙掲載日:2018-07-18
3面
自作の装置で巣箱の中を調査する合田さん(右)と舩倉さん

絶滅の恐れブッポウソウ−延岡

◆保護に取り組む舩倉さんら−来シーズンに期待

 絶滅の恐れがある希少な野鳥「ブッポウソウ」の保護に取り組む延岡市北方町川水流の舩倉実義さん(65)らが15日、町内17カ所に掛けた巣箱を調査した。

 夏鳥のブッポウソウは今が巣立ちのシーズン。生態や保護に詳しい日本鳥学会会員の合田延寿さん(70)=香川県高松市=が調査に協力し、携帯電話の録画機能を利用した自作の装置で巣箱の中をのぞいた。

 この結果、営巣していたのは、巣材の特徴から主にスズメ、シジュウカラ、ムクドリの3種類。ブッポウソウが利用した痕跡は確認できなかった。

 西日本各地のブッポウソウを調査している合田さんによると、巣箱による保護活動は岡山、広島県などで盛んに行われ、繁殖地の回復に大きな効果を挙げている。30個の巣箱を掛けた高知県四万十川沿いでは、1シーズン目に1つがい、2シーズン目には2つがいが営巣したという。

 合田さんは「ブッポウソウは前の年と同じ巣箱を使い、いったん営巣するとその場所に定着する傾向がある。北方町も来年以降に営巣する可能性があり、長い目で見てほしい」と話していた。

 ブッポウソウは東南アジアから日本に渡り、樹洞や橋脚の隙間などに営巣する。近年は生息環境の悪化で飛来地や個体数が減少しており、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧IB類に指定されている。

 北方町の川水流橋は数少ない繁殖場所の一つだが、橋の架け替え工事に伴い繁殖が危ぶまれる状況にあった。合田さんのアドバイスで巣箱を設置した舩倉さんは、「来シーズンは、巣箱のふたを開ける時期に注意しながら継続して見守っていきたい」と話していた。

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