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牧水のふるさと家族への思い

本紙掲載日:2018-12-11
8面
女性歌人5人が牧水の魅力を語り合ったトークイベント「牧水が愛したふるさと」
オープニングを飾った牧水合唱団
講演する伊藤一彦さん

没後90周年記念トークイベント−女性歌人5人が語る

◆「われを恨み罵りしはてに噤みたる母のくちもとにひとつの歯もなき」

 郷土の歌人、若山牧水の没後90周年記念トークイベント「牧水が愛したふるさと」は9日、延岡市であった。女性歌人5人が、牧水にとっての「ふるさと」や「家族」が感じられる歌を選び、それぞれに魅力を語り合った。約600人の参加者は改めて牧水の歌の魅力や業績を確認した。

 県や延岡市、日向市などでつくる「若山牧水賞運営委員会」の主催で、第35回国民文化祭・みやざき2020、第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会のプレイベントとして開いた。

 登壇したのは、歴代の同賞受賞者で第5回の小島ゆかりさん、第8回の栗木京子さん、第9回の米川千嘉子さん、第11回の俵万智さん、第17回の大口玲子さん。5人一緒にステージに並んだ。

 牧水の「ふるさと」について、小島さんは「母恋しかかる夕べのふるさとの桜咲くらむ山の姿よ」「上(かみ)つ瀬と下(しも)つ瀬に居りてをりをりに呼び交しつつ父と釣りにき」を挙げた。日向市東郷町坪谷の風景や両親を詠んだもので、「ふるさとは牧水を包み、牧水もふるさとを愛していた。思いがエコーのように響き合っている」と評した。

 著書「牧水の恋」を出版した俵さんは「牧水は子煩悩ではあったけど、イクメンではなかった」と持論。早稲田大時代に詠んだ「ふる郷(さと)の梨の古樹(ふるき)を撫(な)でて見つをさなきわれと逢(あ)ふここちして」を選び、「不変的なものとしてふるさとがあった。牧水を受け止めるふるさとの底力もある」と話した。

 米川さんは「われを恨(うら)み罵(ののし)りしはてに噤(つぐ)みたる母のくちもとにひとつの歯もなき」を選び、「これが母に対する自然な気持ちだろう。こういうことを歌えるのは母に対する安心感があったから」と分析。「人間の精神の複雑な痛み。他者の痛みや悲しみが染み込んでくるところが牧水の素晴らしさ」と語った。

 子育て中の大口さんは、家族について詠んだ「着換(きがへ)すと吾子(あこ)を裸体(はだか)に朝床に立たせてしばし撫で讃(たた)ふるも」で、「2歳の旅人(牧水の長男)がただいるだけでかわいい。とてもシンプルで、子育ての原点を見ているよう」と共感した。

 栗木さんは「妻や子をかなしむ心われと身をかなしむこころ二つながら燃ゆ」を選択。妻や子をいとおしく思う心と自分が文学者として成功していこうという心を、「燃ゆ」という強い言葉で表現していることに触れ「牧水に何の濁りもない。そういうところが魅力だろう」と話した。

 オープニングでは、地元の複数の合唱団でつくる「牧水合唱団」が、牧水の短歌12首を歌詞にした組曲「牧水のうた」を歌った。

 牧水の生誕100年(昭和60年)を記念して、延岡市出身の作曲家寺原伸夫さん(故人)が作曲したもので、合唱団はヴォーチェ・のべおか、コール・あい、津野田音楽院、延岡混声合唱団、ひむかグリークラブ、日向混声合唱団で構成。ソリストに大串るみ子さんと柳田啓志さんを招き、後藤洋子さんのピアノ演奏、西垣昌代さんの指揮で、美しいハーモニーを響かせた。


◆「ふるさとは四つあった」−伊藤一彦さん講演

 同イベントでは同賞選考委員で、若山牧水研究の第一人者の伊藤一彦さんが講演した。

 「牧水にとってのふるさとは四つあった」として、生まれ育った坪谷、10代の多感な時期を過ごして文学者としての一歩を踏み出した延岡市、晩年の8年間を過ごした沼津、そして、四つ目は「牧水が旅したところ全部」だと述べた。

 牧水は初めて出会った人や自然に対しても「懐かしい」と言って親しみや愛情を持っていたという。「行く先々で出会った人や土地を全部ふるさとにしてしまう〃インターナショナル〃な人。分け隔てがなく、どの人も牧水を大切にしてくれた」と話した。

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