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牧水の短歌かな書道で表現

本紙掲載日:2019-01-11
7面
自らの作品の前に立つ日本を代表する書家の榎倉香邨さん。若山牧水の短歌を書で表現した54点を展示する

榎倉香邨展始まる−県立美術館

 若山牧水の短歌をかな書道で表現する日本を代表する書家、榎倉香邨(えのくら・こうそん)さん(95)の個展が1月11日から、宮崎市の県立美術館2階企画展示室で始まった。20日まで。無料。県や県教委、延岡市などでつくる若山牧水賞運営委員会の牧水没後90年記念事業。

 榎倉さんは兵庫県生まれ。日本芸術院賞や日展文部大臣賞など多数の受賞歴がある。20年ほど前に宮崎市を訪れた際、牧水の研究で知られる同市在住の歌人、伊藤一彦さんの講演を聞き、牧水に興味を持った。

 以来、牧水が旅し、歌を詠んだ土地に実際に足を運び、作品を仕上げてきた。「牧水の歌にはふるさとへの思いがあふれている。山や川、両親であり、その存在は力強い。もう牧水以外の書は書きません」と魅力を語る。

 展示するのは「なつかしき城山の鐘鳴り出でぬ幼かりし日聞きしごとくに」など54点。会場は初日から、なめらかな筆致の作品を見ようと、多くの人でにぎわった。午後からは本人による作品解説もあった。

 日向市東郷町の若山牧水記念文学館長でもある伊藤さんは「2年越しの念願がかなった。どれも素晴らしい作品ばかりで多くの県民に見てほしい」と話している。

 10日は記念セレモニーが行われ、榎倉さんや河野俊嗣知事、四本孝県教育長らがテープカットした。

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