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第66回NHK杯高校放送コンテスト

本紙掲載日:2019-06-22
7面
4年連続で全国大会への出場が決まった延岡星雲高校の放送部
澤田若奈さん

延岡星雲、4部門で全国へ

◆朗読部門は澤田さん(五ケ瀬中等)

 第66回NHK杯全国高校放送コンテスト県予選(県高校文化連盟など主催)が7、8日、宮崎市の佐土原総合文化センターであり、延岡星雲高校放送部(田大二郎顧問、12人)が、エントリーした4部門全てで上位入賞を果たし、4年連続で全国大会への出場を決めた。また、五ケ瀬中等教育学校6年の澤田若奈さん(18)が、朗読部門で3位に入り、初めての全国大会に臨む。


◆総合3位−延岡星雲

 大会には県内の37校が参加。アナウンス部門、朗読部門、校内放送研究発表部門など7部門が実施され、各部門で全国行きを競った。

 延岡星雲高は創作ラジオドラマ部門で1位、ラジオドキュメント部門と創作テレビドラマ部門で2位、テレビドキュメント部門で3位となり、総合でも3位を獲得した。

 7月22〜25日に東京都のNHKホールなどで開かれる本選に向けた抱負や、各作品の内容を紹介する。

◆創作ラジオドラマ部門1位「祈り」
 制作者=丸山典華さん(3年)、松田侑希さん(1年)、山本慧さん(同)

 現代で生活する主人公と戦争時代を生きる女性の物語。主人公は、ある出来事がきっかけで爆撃を受けるさなかの町にタイムスリップし、戦禍を被りながらもたくましく生きる女性と出会う。

 境遇が異なる2人だったが、共通の体験によって絆を深め、主人公は新時代を「良い時代にしていく」という固い約束を女性と交わして現代に戻っていく。戦争を通して新時代「令和」の在り方を見詰め直した。

 脚本や編集などを務めた丸山さんは「令和の時代に進む前に、新時代を生きる自分たちには忘れてはいけないことがある」とテーマを決定。作中での爆撃音は、大太鼓や金属板などの音を加工して表現した。

 結果について、主人公の声を演じた山本さんは「プレッシャーはあったが、肩の荷が下りてホッとした。声にならなかった」、松田さんは「大興奮してしまった」と笑顔。丸山さんは「後輩をNHKホールに連れて行きたいという一心で取り組んだので、実現してよかった。もっと刺激を受けてほしい」と後輩に期待しつつ「昨年に続いて入賞したい」と話した。

◆創作テレビドラマ部門2位「Re:try」
 制作者=片井野悠夏さん(3年)、甲斐理子さん(2年)、山田大志さん(1年)、日盻嫻気気鵝米院法

 いじめられっ子と仲良くなった主人公の女子高生は、自分の何気ない一言が原因で、自分もいじめを受けるようになった。

 発言を後悔し過ごしていたが、時間を戻してやり直す機会が得られたことで、全員と真の友人関係を築くために行動していく―。

 「日常生活の対人関係を大切にしてほしい、という思いを込めた」と片井野さん。自身の発言を悔いた実体験を基に制作したという。

 作品を現実とは違う再挑戦が可能な設定にしたことで、実際は言い戻せない一言の大事さを強調した。

 この部門で同高が全国大会出場権を獲得したのは初めて。片井野さんは、撮影や編集などに尽力した後輩に「いろんな注文をしたので大変だっただろうけど、率先してやってくれた」と感謝。最後の大会では「上位入賞したい」と意気込む。

◆ラジオドキュメント部門2位「僕を変えた一年」
 制作者=澤邉諒さん(2年)、伊藤聖さん(同)。

 主人公は澤邉さん。中学1年時にいじめを受けて学校から遠ざかり、延岡市のオアシス教室に通うようになった。「死のうかと思った」時期もあったが、同教室で過ごすうちに将来の夢を見つけ、復学を果たして卒業した。

 作中では本人の表情や行動の変化を、当時の教員らの客観的な意見を交えて追った。最後は高校生活は「とても楽しいです」と前向きな言葉で締めくくっている。

 伊藤さんは「いじめについて考えてもらいたい」、過去を赤裸々に公表した澤邉さんは「たくさんの人に聞いてもらいたい」と願う。

 現在、本選に向けてナレーションに抑揚を付けたりノイズを減らしたりする最終チェックに励んでおり、「上位入賞を目指したい」と二人三脚で走っている。

◆テレビドキュメント部門3位「未来のために」
 制作者=部長・佐々木結衣さん(3年)、田中愛梨さん(2年)、火宮遼哉さん(同)。

 たんの吸引などの医療的ケアが必要な、重度の知的障害と肢体不自由が重複した重症心身障害児をテーマに、当事者やその母親、ハンディを背負う子どもが通う施設などを取材。家族を取り巻く県内の課題を探った。

 制作を通して、母親の過酷なケア生活などの現状を知り「こんなに困っている人たちがいるなんて考えたことなかった」と3人。その実感を踏まえ、まずは「知る」ことの重要性を訴えている。

 入賞したものの、佐々木さんは順位に満足していない。「最後の作品でもあるし、協力してくださった方々に良い報告ができるよう、最後まで頑張りたい」と、全国大会での雪辱に燃える。


◆心地よい〃間〃を追求−朗読部門3位=澤田若奈さん(五ケ瀬中等6年)

 「全国大会に行くことが目標だったので純粋にうれしい」と、初めての全国大会出場を喜ぶ。

 課題図書の中から選んだのは新田次郎作の「芙蓉の人」。音域が広い自身の声を生かして、夫妻と子ども3人が出てくる場面を選んだ。

 自身の声を録音して聞き直したり、先生や後輩に聞いてもらったりして「聞き心地の良い〃間〃」を追求。「いかに世界観を伝えるかを意識してきた」という。

 県予選では緊張しなかったそうで「ある程度満足できる発表ができたけれど、全力を出して3位だったのは悔しい」とも。全国大会では登場人物の性格設定などを県予選と変えるつもりだ。「行くからには全国1位。予選とは違った味の読み方をしたい」と強い向上心を見せている。

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