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能「海士」はファンタジー

本紙掲載日:2019-09-10
6面
講師の井上さやかさん

10月12日は「のべおか天下一薪能」−能楽講座始まる

◆子のため、竜神から玉を奪う母

 10月12日に延岡市の延岡城址(し)二の丸広場で行われる「第23回のべおか天下一薪能(てんがいちたきぎのう)」を前に5日、今回の演目について楽しく学ぶ能楽講座が同市の市民協働まちづくりセンターで始まった。NPO法人のべおか天下一市民交流機構(松下宏理事長)主催。46人が参加し、能「海士(あま)」の魅力に迫った。

 講師は、奈良県立万葉文化館指導研究員の井上さやかさん(48)=同市出身=。「謡曲『海士』と藤原房前(ふさざき)」をテーマに掲げ、能の台本である謡曲の現代語訳を基に、分かりやすく深く読み説いた。

 あらすじは−−藤原不比等(ふひと)の息子である房前は、亡き母を追善するため讃岐の国(現在の香川県)の「志度の浦」を訪れる。母の名残を探していると、海士が現れ、昔話を始める。

 それによると、竜神に奪われた面向不背(めんこうふはい)の玉を取り返すため「志度の浦」に下った不比等は、ある海士と出会い、海士は男の子を産んだという。不比等から「玉を取り返してほしい」と頼まれた海士は「もし取り返したら、この子をあなたの跡継ぎにしてほしい」と頼み、それを承知させて海へ飛び入る。玉は盗み取ったが、竜神が追い掛けてきたため、海士は玉を守るために、持っていた剣で自分の乳房の下をかき切り、その中に隠して戻ってくる。そして息絶えてしまった。

 そう話し終えると、海士は「自分こそ、その海士の幽霊である」と名乗り、海へと姿を消してしまう。房前は「弔って成仏させてほしい」という母の願いを知り、追善供養を行う。すると、幽霊は竜女(りゅうじょ)の姿になって現れ、喜び、美しく舞う――。

 井上さんによると史実では、房前は奈良時代に実在した人物で、位の高い役人だった。父は不比等、祖父は藤原鎌足。母は蘇我一族の女性で、物語にあるような海士でも、身分の低い女性でもなかったという。「ひと言で言うとファンタジー。当時の人たちはこの物語を、完全なフィクションと分かった上で鑑賞していたと思われる」と説明した。

 また、海士が飛び入った海中の場面では「竜宮に着いて宮殿の中を見ると、その高さ三十丈の、玉をちりばめた塔の中に、多くの竜が並んで座っている。そのほか凶悪な魚やワニが口を開けており、とても逃げられそうもないわが命……」などと、その様子がおどろおどろしく描かれている。

 「想像の世界がこれほど豊かに描かれていることが、まずすごい」と井上さん。「香川県さぬき市にある志度寺の縁起を膨らませて書かれた物語であると思われるが、発想の源泉にあるのは人の想像力。史実とはかけ離れているが、そこはあまり問題ではなく、きらびやかな言葉で見る人の心を打つ物語として研ぎ澄まされていったのだろう」と締めくくった。

 能「海士」は2010年(第14回)以来2回目の公演で、赤頭三段之舞(あかがしらさんだんのまい)の特殊演出となる。ほかに、現在の宮崎市を舞台とし、同薪能では初上演となる能「景清(かげきよ)」、魚の名前尽くしの言葉遊びを面白がる狂言「魚説経(うおぜっきょう)」が上演される。

 出演は観世流能楽師シテ方で同薪能をプロデュースする片山九郎右衛門さん、大蔵流狂言師の茂山七五三(しめ)さん、同じく大蔵流狂言師の茂山逸平さんら。

◇12、26日にも開講−「気軽に参加を」

 能楽講座は12日と26日にも予定されている。いずれも参加無料。「当日参加も受け付けます。気軽にご参加ください」と呼び掛けている。

 12日のテーマは「景清伝説と日向」。講師は宮崎公立大学教授の永松敦さん。市民協働まちづくりセンター3階大会議室で午後7時から。

 26日は特別講座「能楽の舞台裏を見る〜完全公開能装束の着付け〜」。講師は同薪能に第1回から出演している観世流能楽師シテ方の橋本忠樹さん。同センター1階多目的フロアで午後1時から。

 問い合わせは、主催するNPO法人のべおか天下一市民交流機構(電話延岡33・0248)まで。


参加者46人が熱心に耳を傾け、物語の魅力に迫った
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