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子どもの居場所を考える座談会

本紙掲載日:2019-12-26
6面

 「学校には行くものだ」という大人の価値観が今、多くの子どもたちを苦しめている。子どもたちが抱える生きづらさとは何か、私たち大人や地域に何が求められているのか−−。不登校や引きこもりの子どもとその保護者のための集いの場「モトコモリカフェ」を運営する日向市の今村浩平さん(33)、家庭と学校に次ぐ第3の居場所「子どもの遊び場ギフト」を主宰する延岡市の馬場愛子さん(47)、学校に行きたくても行けずに悩んでいる子どもとその保護者の居場所「フリースペースひゅうが絆」を開設する日向市の三輪邦彦さん(64)に話を聞いた。

(聞き手/編集部・江原知子、場所/カフェさんく)

−−まずはお一人ずつ自己紹介をお願いします。


◆この自分でいいんだと、腹に落とし込めた−今村浩平さん

〈今村〉僕は「カフェさんく」の店長で、元引きこもりです。高校3年生から引きこもるようになり、20歳の時、兄を頼って上京しましたが、アルバイトを見つけ働いては体調を崩して辞めるという生活を繰り返していました。

 26歳の時、父親から「頑張らなくてもいいじゃないか。帰ってきて一緒にカフェでもしよう」という手紙が届いたのです。東日本大震災の直後でした。

 待っていた家族や地域はとにかく温かくて「もっと僕のことを心配してよ」っていうくらい自然に迎えてくれました。この自分でいいんだと、やっと腹に落とし込めたのです。

 そんな自分の経験を、数年前からカフェのお客さんや地元のコミュニティーFM局で語ってきました。誰かの力になれるのではないか、自分には伝える役目があるのではないか、そういう思いからでした。

 そして今年1月、東京都内で保護者の支援団体を立ち上げている松田ノリ子さん(70)=門川町宮ケ原在住=と出会ったのです。松田さんは元引きこもりの子どもを持つ母親です。

 初めは、すでに活動されている支援団体に個人的に参加して力になりたいと考えていました。ところが行政にも問い合わせたのですが、なかなか見つからず、だったら自分たちでやってみようと8月、不登校や引きこもりの子どもとその保護者のための集いの場「モトコモリカフェ」を立ち上げました。

 スタッフの皆さんに手伝ってもらいながら、このカフェさんくで月1回開いています。ありがたいことに最近は「もう少し回数を増やしてほしい」「もっと遊びに来たい」という声をもらうようになりました。

【モトコモリカフェ】日向市富高の「カフェさんく」で月1回。次回は2月6日午後2〜5時。対象は小学生、中学生とその保護者。参加費は500円もしくはハートマネー。事前の申し込みは必要ない。


◆息子の不登校を受け入れ、居場所づくり−馬場愛子さん

〈馬場〉11年前に息子を出産しました。健康に生まれたのですが、0歳の時に脳炎という病気にかかり、医師からは「今後どう育つかは育ってみないと分からない」と言われました。

 小学校に入学する時、可能な限り良い環境をと思い、少人数で自由度のある学校を探しました。しかし選択肢はなく、結局、地域の市立小学校に通うことになりました。

 1年生の時は親の希望もあって普通学級に籍を置きました。友達もでき、とても楽しく通っていました。2年生に上がる時「もっと手厚く支援できるから」と(学校から)言われて特別支援学級に籍を移しました。すると、そこから不登校が始まりました。

 初めは私たち親も不登校を受け入れられませんでした。息子を無理やり学校に連れて行って、先生に羽交い締めにされて泣き叫ぶ息子を、私も泣きながら置いて帰る。そういう生活を1年ほど続けました。夫も私も精神的にとても追い込まれました。

 その後も息子は登校したりしなかったりを繰り返しながら、5年生になった今、学校には完全に行っていません。私自身もようやく「もう行かなくてもいいよ」という気持ちにたどり着きました。

 ただ、仕事をしていますので、ずっと自宅で過ごさせるわけにもいかず、それからフリースクールなど学校に代わる子どもの居場所を探し始めました。

 でも残念なことに、県北にはありませんでした。だったら自分でつくれないだろうかと、昨年6月から週に1日、家庭と学校に次ぐ第3の居場所として、延岡市内に「子どもの遊び場ギフト」を開いています。現在も学校を休んでいる子どもたちが毎週来ています。

 ギフトでは料理、読書、木登りなど子どもたちは自由に遊んで過ごします。スタッフはそれを見守り、才能を見つけ伸ばしていきます。

【子どもの遊び場ギフト】延岡市野田町の民家で毎週金曜日の午前10時〜午後4時。対象は小学生、中学生。利用料は1日1000円。問い合わせ先は電話090・5976・3899。


◆自殺するくらいだったら学校には行かなくてもいい−三輪邦彦さん

〈三輪〉5年前まで高校の教師でした。教師として働きながら、2005年に民間団体「日向子ども研究所『絆』」を立ち上げ、いじめ、不登校、教師による体罰、子どもの進路保障、子どもの貧困など、これまでさまざまな問題に取り組んできました。

 その一つとして今年8月末、夏休み明け前後に増える子どもの自殺を防ぎ、居場所のない子どもたちを守ろうと、日向市文化交流センター内に「1日フリースペース」を設けました。

 学校に行きたくても行けないなど、悩み苦しんでいる子どもたちに「自殺するくらいだったら学校には行かなくてもいい」というメッセージを発信したかったのです。

 当日は地域の民生委員児童委員から紹介されたという不登校傾向のある小学生と、「自分探しをしている」という母親の計2人が訪れました。

 また後日、別の母親から「自分の子どもも毎朝泣きながら学校に行っている。でも、今回の取り組みを知り、そこまでして学校に行かせる必要があるのか、親として考えさせられた」という声が届きました。

 学校を否定するつもりはありません。ただ、自殺するくらいだったら学校には行かなくてもいい。そんなメッセージを発信し続ける、それだけでも意味があるのではないかと思い、10月から月1回、「フリースペースひゅうが絆」を開設して緩やかにスタートしたところです。

 「遊びたければ遊んでもらい、勉強したければ勉強してもらい、寝転がりたければ寝転んでもらい、ゆっくりと自由に過ごしてもらいたい。少しでも心を軽くしてもらいたい」と呼び掛けています。


【フリースペースひゅうが絆】日向市中町の市文化交流センター内さんぴあ2階会議室で第1月曜日(祝日の場合は翌日の火曜日)の午前10時〜正午。次回は1月6日。利用無料、申し込み不要。対象は不登校もしくは不登校傾向の小学生−高校生とその保護者。


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