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デイリー健康大学日向会場(下)

本紙掲載日:2020-01-08
8面

子育て支援と病児保育−お倉が浜kidsクリニック・鈴木章平院長

◆施設数・地域でばらつきも−保育者・小児医療の専門知識が必要

 病児保育には課題があります。

 一般的な課題として、施設数が増加しない、または所在地域のばらつきがあります。日向市のように病児も病後児もある市もあれば、全くない地域もあります。

 病気の急性期を扱う病児保育は小児科医が常駐している施設ではないと、運営が困難です。従って地域の小児科医が少ないことは、施設数が増えない要因になると推測されます。市町村の意向や財政状況も関係していると思われます。

 病児保育事業を運営する上で、最大のデメリットは運営補助費が少ないことです。全国施設の7割以上が赤字経営というデータもあります。その最大の要因は人件費です。病児保育中に、けいれん、意識障害、多量の血便、呼吸不全などの急変を、当施設でも開設わずか1年も経過しない期間の中で経験しています。

 当施設では適切に対応可能でしたが、国内では過去に死亡事故も起こっております。そのため、急変に備え、通常の何倍もの注意観察を要し、必然的に保育者の数が必要となり、さらに保育者には小児医療の専門知識、特有の保育技術が求められます。

 さらに、子どもは翌朝には元気になることが多く、当日キャンセル率が非常に高く、日々の利用児童数の変動が激しいため、せっかく保育者の数を十分に備えても、当日は利用児童0人という日も珍しくありません。

 当施設の状況をお話ししますと、年間1000人ほどのペースで利用があります。9割は日向市内の園児です。平均利用日数は1・8人、最大で9人の利用がありました。利用0人の日も8%程度ありました。利用児童は生後3カ月〜10歳、市内は1日1000円、市外1日2000円で利用できます。半数以上が1歳以下でした。

 病気は9割が感染症です。したがって、病気の種類ごとに個室管理としております。在籍保育士は10人(今年7月現在)で、個室は6部屋ありますが、それでもマンパワーや部屋数が足りないこともありました。

 先日、利用者向けのアンケートを行いましたが、おおむね満足いただけているようです。ただ、利用時間の拡大や、保育園へのお迎え、食事の提供などを望む声も多々あり、今後の課題です。

 病児保育にはさまざまな意見があります。「どんな時でも子どもは親が見るべき」「まして子どもが病気の時ぐらい親が見なくてはいけない」「子どもと親の心理的な結び付きが希薄になる」など否定的な意見があるのも事実です。

 最後にお伝えしたいのはお倉が浜kidsクリニックの基本理念です。私たちは保育・看護・医療のプロフェッショナルとしての使命感を持って、地域の子育てを支援します。家族が直面した困難に寄り添います。私たちは、子どもが元気な時、病気の時にかかわらず、子どもとその家族がともに時間を過ごす重要性を認識しております。

 しかしそれは、単なる時間の「長さ」では無く、子と家族がいかに関わるかという「質」がより重要と考えます。「子どもが第一」ではなく、「子どもと家族の幸せ」を第一に願っております。その幸せの価値観を押し付けようとはせず、家族が決定したことを尊重するようにしています。

【プロフィル】愛知県出身。2010年、高鍋町に移住。18年、日向市に転居、同市財光寺にお倉が浜kidsクリニック、病児保育室を開設。41歳。

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