橋本凛さん（１０）最年少合格−高千穂検定

観光こども博士に認定

　高千穂町内を観光案内できる程度の知識レベルを問う高千穂検定試験（同町観光協会主催）に、高千穂小学校４年の橋本凛さん（１０）が最年少で合格した。同観光協会は、橋本さんを新設した「高千穂観光こども博士」の第１号に認定。７日に、認定証の授与式を同校で行った。

　同検定は、同観光協会が高千穂の魅力を伝える人材を育成しようと、２００７年から年２回実施。同協会発行のテキストをもとに、高千穂の神話・文化・観光施設などに関する問いが出題される。試験（９０分）は選択式問題などがあり、１００点満点中７０点以上で合格となる。


　歴史や神話が好きな橋本さんは、３年生のオープンスクールで同観光協会職員から検定の話を聞いて受検を始めた。テキストはもちろん、日本書紀や古事記などの本を買ってもらったり、学校の図書室で借りたりしながら歴史を学んだという。

　昨年１２月に行われた第２５回の同検定を受け、３回目の受検で合格した。

　橋本さんの合格を受けて同観光協会は、もっと幅広い世代に受検してもらおうと、小学生を対象にした高千穂観光こども博士の認定制度を新設した。


　７日の始業式後、飯干淳志会長が高千穂小の全校児童に「自分たちのふるさとを大好きになって、高千穂の魅力を世界に広める人になってもらえたらうれしい」とあいさつ。橋本さんに認定証と記念品を手渡した。

　橋本さんは合格証書が届いた時、祖父母らに電話するほど合格がうれしかったという。「観光ガイドになって、たくさんの人に高千穂を知ってもらうお手伝いがしたい」と話した。