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FMのべおか「医師会だより」第6回

本紙掲載日:2020-01-14
6面

佐藤信博さん(延岡市医師会副会長)−地域医療の充実へ・延岡市医師会提供

◆2次救急を担う医師会病院

−−延岡市医師会副会長の佐藤信博先生にお話を伺います。佐藤先生が担当されています延岡市医師会病院は、延岡市医師会が運営する代表的な事業だと思いますが、どのような病院なのかをお聞かせください。

延岡市医師会病院は、一般開業医ではできない検査、入院などを受け入れることを目的に1967年に延岡市医師会が開設を致しました。2004年に出北に移転新築をし、現在に至っております。
県内には宮崎・都城・延岡の3医師会に医師会病院がございますが、延岡市医師会病院が県内で最初にできた最も歴史のある病院です。
医師会病院の特徴は、原則として医師会会員の医療施設からの紹介を受け、外来診療および入院診療を行っていることです。入院の診療科としては内科、外科、放射線科、リハビリテーション科があり、入院病床108床の病院です。
また、外来につきましては呼吸器・膠原(こうげん)病・肝臓病・内分泌・糖尿病・腎臓病・消化器内科・神経内科・感染症・睡眠時無呼吸症候群などの専門性の高い診療を、宮崎大学、大分大学などから派遣された医師が行っています。その他、医師会会員からの紹介で画像診断であるMRIやCT検査、また人間ドックや事業所の健康診断なども行っています。
さらに、医師会病院に隣接して、延岡市が設置している「延岡市夜間急病センター」がありますが、急病センター受診後、必要に応じ入院を要する患者さんを受け入れる役割も担い、365日、24時間体制で対応しています。

−−延岡市における地域医療の大切な部分を担っていらっしゃるのですね。

はい、その通りです。2次救急病院として多くの患者さまを受け入れています。救急医療の流れについてお話ししてみたいと思います。
救急医療は、患者さんの容態別に1次、2次、3次救急の三つに分けられます。1次救急(初期救急)は、入院の必要がなく帰宅可能な軽症患者に対して行う救急医療。2次救急とは、入院治療や手術を必要とする重症患者に対する救急医療。そして3次救急は、1次救急や2次救急では対応できない生命に危険が及ぶような重症・重篤患者に対して行う医療です。
この流れの中で、地域内で救急医療が完結できるよう全医療機関が連携を図りながら、延岡市民のための地域医療の充実のため鋭意努力しているところです。
そのために、県立延岡病院の新しい院長となられた寺尾公成院長の提案で、県立延岡病院の先生方と医師会会員の交流会「連携の集い」が昨年7月に開催されました。来年度は医師会が主催して、顔と顔が見えるより良い関係を築いていこうと考えています。

−−医療の現場では医師や看護師等が不足しているという話をよくお聞きしますが、延岡市医師会病院の現状はどうなのでしょうか。

そうですね。延岡市医師会病院に限らず延岡地域の医療施設では、医師も含めまして看護師、薬剤師、リハビリテーションの専門スタッフも不足しているのが現状です。
皆さまもご承知の通り、急速に少子高齢化が進む中、わが国では25年にいわゆる「団塊の世代」が全て75歳以上となる超高齢社会を迎えます。国は今後の方針として、病床の機能分化・連携、在宅医療・介護の推進、医療・介護従事者の確保・勤務環境の改善など、「効率的かつ質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」をうたっています。
在宅医療が重視されてきていますが、在宅医療を続けながら、いざ状態が悪くなった場合の入院の受け皿として、地域包括ケア病床や回復期病床というものが、その役割を果たしていくことになります。
当医師会病院も将来的には、地域包括ケア病棟の整備を目指しています。それを実現するためには専門の医療スタッフの確保が喫緊の課題となっています。

−−医師、医療スタッフの確保がなければ、これからの超高齢社会を担う医療施設としても厳しい状況ということなのでしょうか。

はい。施設の基準として各職種の人員配置が決められていますので、スタッフの確保が重要なポイントとなります。
先ほどお話ししましたように、国は入院医療から在宅医療にかじを切っており、延岡市においても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」という医療・介護の連携モデルをつくっていかなくてはなりません。
そのために延岡市医師会は、医療・介護を含めた関係機関や行政と一緒になって、在宅医療・介護を一体的に提供できる体制を構築するための取り組みを進めています。

−−最後に延岡市民へのメッセージをお願いします。

延岡市医師会は、市民の皆さまに日ごろから、かかりつけ医を持つことを推進しています。かかりつけ医とは「健康に関することを何でも相談でき、必要な時は専門の医療機関を紹介してくれる身近にいて頼りになる医師のこと」で、私たち医師会会員の医療施設が担います。
日ごろの皆さんの健康状態を知っていて、気軽に何でも相談できるかかりつけ医がいれば、体調などに関して何でも相談できるので、必要なら医療面で早めの対策が取れますし、より専門的な入院検査が必要となれば、医師会病院や県立延岡病院などの専門家を的確に紹介できます。
一方、かかりつけ医がいない場合、一般の方々が自己判断で受診を手控えたり、延期したり、あるいは間違った対応策を取ったりしているうちに重症化してしまうといったことが起きうる可能性がありますが、それも防ぐことができます。
ここでお願いです。医療の現場では専門のスタッフが大変不足しております。これから新たに、または再就職として働いてもよいと思われる方がいらっしゃいましたら、医師会病院までご連絡ください。
また、ラジオをお聞きの皆さまで、お知り合いの看護師さんや医療スタッフがいらっしゃいましたら、ぜひ医師会病院のお話をしていただければ幸いです。
より良い地域医療の充実のために私たち延岡市医師会もできる限りの努力をしますので、ご協力をお願いいたします。

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