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2月16日、延岡で演奏会

本紙掲載日:2020-01-28
6面

EnsembleViolet(アンサンブル・ヴィオレ)

◆岡田麗紗子さん(オーボエ)インタビュー


 愛知県立芸術大学の在学生と卒業生で結成する木管五重奏団EnsembleViolet(アンサンブル・ヴィオレ)のリサイタルが2月16日午後2時から、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター小ホールで開かれる。のべおか文化事業団と夕刊デイリー新聞社が主催する「音楽の散歩道シリーズ」第30弾。目指す音楽やリサイタルの聞きどころなどをメンバーの一人、延岡市出身の岡田麗紗子(りさこ)さん(25)=オーボエ、愛知県在住=に聞いた。






 −−オーボエとの出合いを教えてください。

 3歳ごろからピアノを習い始め、東海東小学校では金管バンド部に所属してトランペットを吹いていました。ところが、金属アレルギーを発症し続けられなくなってしまいました。もともと6歳上の姉がオーボエを吹いていたので、東海中学校の吹奏楽部に入部した時、迷わずにオーボエを選びました。

 オーボエは「世界一難しい木管楽器」としてギネスブックに登録されています。他の木管楽器と比べ、音を出すためには、息の圧力と顔にかかるテンション(張力)が、かなり必要になります。

 一番の違いはチューニング管がないことです。他の管楽器は気温によって音程が変化しやすいため、管の長さを変えて対応できるようになっていますが、オーボエにはそれがありません。オーケストラのチューニングでオーボエの音が基準になるのは、このためなのです。

 −−音楽の道に進もうと考えるようになったのはいつ頃ですか。

ピアノを始めた幼少期から音楽で食べていきたいという思いはありましたが、オーボエを手にした瞬間に「これだ」と思いました。

 延岡星雲高校の普通科に進学しましたが、音楽大学受験を目指し、吹奏楽部の活動とは別に月1、2回、個人レッスンを受けるために東京に通いました。

 宮崎市出身のNHK交響楽団オーボエ奏者・池田昭子さんに出会い、師事させていただけたことが、大きなきっかけとなりました。

 ただ、高校1年から個人レッスンを受け始めることは、都会では遅いくらいでした。周囲から「間に合わない」と言われる中、とにかく必死でした。

 −−5人それぞれ、どのような個性のメンバーですか。

 フルートの細川杏子(26)=大阪府出身=はしっかり者で、ぐいぐい引っ張ってくれるヴィオレの代表です。対外的なやり取りを率先して引き受けてくれています。

 クラリネットの安田莉子(26)=岐阜県出身=はヴィオレの頭脳です。知的で決断力があり、グループ内の決めごとをうまく取りまとめてくれます。

 ホルンの山崎瑞季(27)=愛知県出身=は調和を図ってくれるヴィオレのバランサーです。5人それぞれ楽器も個性もばらばらですが、それでも意見がぶつかることがないのは山崎のおかげだと思います。

 ファゴットの巣立ひかり(21)=静岡県出身=はメンバーで唯一の在学生です。妹のような存在で、みんなを癒やしてくれます。

 私は、強いて言うならバラエティー担当でしょうか。プログラムのキャッチフレーズを決めたり、飲み会をセッティングしたり、楽しいことが好きです。

 −−ヴィオレが目指しているものは何ですか。

 女性5人なので、おっとりしたイメージを持たれがちですが、メンバーは皆、向上心が強く、コンクールに挑戦し続けることを目標に掲げて結成しました。

 第1関門として結成1年後の2018年11月、パリで開かれた「第92回レオポルド・ベラン国際コンクール室内楽部門」に挑戦し、2等賞を受賞しました。

 実は、受賞を報告した私のSNSを延岡の音楽関係者が見てくださっていて、音楽の散歩道シリーズに推薦していただき、今回のリサイタルが実現しました。本当にありがたいことです。

 現在、在学中の巣立以外、メンバーは皆フリーランスの演奏家として活動しています。毎日行く現場が違い、毎日会う人が違う。一人で闘っている錯覚に陥る時もありますが、そんな生活の中、「帰る場所」がヴィオレなのです。それが、どんなに心強いか。これは結成してから気付いたことでもあります。

 −−岡田さんにとっては地元で初のリサイタルです。

 私は人に恵まれてここまできました。音楽大学に進学できたのも延岡の皆さんに見守ってもらえたから。その感謝の気持ちや自分の成長を、きちんと伝えたいとずっと思っていました。その夢が、ようやくかないます。

 −−最後に、リサイタルの聞きどころを教えてください。

 ヴィオレは常に勢いとアカデミックな部分を大事にしながら、本物の音楽にこだわっています。また、木管五重奏は「小さなオーケストラ」と言われるほど音色が豊かです。リサイタルでは映画音楽やオペラ作品のアレンジ曲をはじめ、中学生や高校生に人気の邦人作曲家の曲や、歴史のある木管五重奏のオリジナル曲を演奏する予定です。

 音楽に興味がある人もない人も、吹奏楽部に所属している中学生や高校生にも聞いてもらい、楽しんでもらいたい。木管五重奏の魅力を感じてもらえたらうれしいです。


◆音楽の散歩道シリーズ第30弾−結成1年で国際コンクール2等賞

◇主な演奏曲目
 リゲティ作曲「6つのバガテル」、ハイドン作曲「ディヴェルティメント」、荒川洋作曲「メセナの丘で」、井上明佳編曲「映画音楽メドレー〜Violetオリジナル〜」、ビゼー作曲「カルメン組曲」より

◇チケット
全席指定。一般2000円、大学生以下1000円。当日は各300円増し。延岡総合文化センター、西村楽器延岡店、ツタヤ岡富店、門川町総合文化会館、日向市文化交流センターで扱っている。問い合わせ先は、のべおか文化事業団(電話延岡22・1855)

◇プロフィル

 2017年に結成。「全国に〃小さな幸せ〃を届けたい」と、スミレ(violet)の花言葉に思いを込めて活動中。18年4月に初のリサイタル、同9月に第2回リサイタルを開き、同11月にはパリで開かれた「第92回レオポルド・ベラン国際コンクール室内楽部門」で2等賞を受賞した。

◇前日にクリニック−受講者を募集

 メンバーによる楽器クリニック(ワンポイントレッスン)を、リサイタル前日の2月15日午後2時から、同センターで開く。一人一人の悩みに合わせて丁寧にアドバイスする。受講無料。

 対象の楽器はフルート、ホルン、オーボエ、クラリネット、ファゴット。「受講者は16日のリサイタルのチケットを購入し、ご鑑賞ください」。

 申し込みは、のべおか文化事業団(ファクス延岡21・6668、メールjagajaga@nobeokabunka.com)まで。2月3日締め切り。

 ファクスの場合は、所定の用紙に必要事項を記入し送信する。問い合わせは同事業団(電話延岡22・1855)まで。


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