１９年度補正予算が成立

五ケ瀬川維持修繕６億１７００万円

◆高千穂日之影道路２億円−国交省と農水省

　災害多発を踏まえた防災機能強化や景気下支えを狙った経済対策などを柱とする２０１９年度補正予算が１月３０日、参院本会議で可決、成立したのに伴い国土交通省と農政水産省は同日、公共事業の各県配分額（箇所付け）を公表した。

　追加歳出は、堤防・河川施設強化を含む防災対策（２兆３０８６億円）や中小企業・農業支援（９１７３億円）、東京五輪・パラリンピック後の景気対策（１兆７７１億円）など。補正の財源には赤字国債などに加え、１８年度予算の余剰金から８０１６億円を投入する。

　このうち、国交省九州地方整備局関係の補正予算総額は、事業費約１６３２億円（ゼロ国債含む）。内訳は直轄事業約６５６億円、補助事業など約９７６億円。高規格幹線道路などのミッシングリンクや土砂災害危険箇所区域、洪水浸水想定区域などを迂回（うかい）する道路整備に１１５億３２００万円、河川の増水による鉄道や道路橋梁（きょうりょう）の損傷・通行阻害などを防止するため、鉄道・道路ののり面・盛土の防災対策などに３６億２２００万円などを配分した。

　宮崎県北関係では、国道２１８号高千穂日之影道路に２億円、五ケ瀬川維持修繕事業に６億１７００万円など。

　県北関係の配分額は次の通り。

【国交省】
◇道路局
　国道２１８号高千穂日之影道路（高千穂町―日之影町）＝２億円▽国道１０号交通安全対策（延岡市―都城市）＝２５００万円▽東九州自動車道維持管理（延岡市）＝１億円（防災対策など）▽国道１０号維持管理（延岡市―都城市）＝５億６０００万円（老朽化対策、防災対策など）▽国道２１８号波瀬大橋大規模修繕（日之影町）＝９９００万円▽主要地方道北方北郷線大規模更新（川水流橋）＝３０００万円

◇港湾局
　重要港湾・細島＝３億円（高波などによる護岸などの倒壊防止対策）

◇社会資本整備総合交付金の配分
　延岡市における安全・安心な下水道施設づくり（防災・安全）＝７０００万円▽延岡市の安心・安全なまちづくり＝１９１０万円▽日向の拠点地域の形成による持続可能なコンパクトシティの推進＝１億９８５０万円▽延岡市未来へ繋（つな）ぐ安全・安心な公園づくり＝５０００万円

◇水管理・国土保全局
　五ケ瀬川一般河川改修事業（延岡市松山地区堤防整備）＝１億円▽同河川維持修繕事業（延岡市）＝６億１７００万円▽尾平谷川砂防堰堤（えんてい）工（五ケ瀬町）＝５０００万円▽五ケ瀬川河川改修事業（延岡市天下地区防災ステーション整備）＝８６００万円（ゼロ国債）

◇循環型社会形成推進交付金
　浄化槽設置整備事業（高千穂町）＝２１万２０００円（２８基）▽同（日之影町）＝５万２０００円（１５基）

◇防災・安全交付金
　古江港海岸（延岡市）＝２０００万円（高波などによる護岸などの倒壊防止対策や面的防護対策）

【農水省】
◇林野公共事業
　復旧治山事業（延岡市東一ノ谷）＝３３００万円▽同（五ケ瀬町白岩）＝２５００万円▽同（美郷町荒木谷）＝５０００万円▽同（同石塚ノ鼻）＝８０００万円▽同（同ヨリキ）＝３０００万円▽同（五ケ瀬町笠部）＝５０００万円▽同（日向市椎谷）＝６０００万円（ゼロ国債）▽森林環境保全整備事業（延岡市、日之影町ほか）＝３０００万円▽同（高千穂町、日之影町ほか）＝２億９８００万円▽同（日向市、門川町ほか）＝８億８６００万円▽森林資源循環利用林道整備事業（延岡氏須田の本線）＝２９００万円▽同（日向市センゲン線）＝５０００万円▽同（門川町峠谷線）＝５０００万円▽同（諸塚村内の口線）＝４２００万円▽同（諸塚村小原井―財木線）＝５３００万円▽同（高千穂町椿原線）＝２５００万円▽同（日之影町高千穂・日之影線）＝８０００万円▽同（五ケ瀬町岩神・大石線）＝７０００万円

◇農業農村整備事業
　農村地域防災減災事業（高千穂町水ケ崎）＝４０００万円▽同（延岡市粟野名町）＝６００万円▽同（高千穂町浅ケ部）＝３０００万円▽同（日之影町深角）＝１０００万円▽同（延岡市南方）＝９００万円▽同（同岩熊）＝４００万円▽同（同東延岡）＝２０００万円▽同（同祝子）＝２００万円▽同（同粟野名）＝７００万円

◇水産基盤整備事業
　水産流通基盤整備事業（延岡市北浦）＝２億１０００万円▽漁港施設機能強化事業（延岡市島野浦）＝１億７０００万円▽同（同）＝８０００万円（ゼロ国債）