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▽L サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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仙台を魅了する西階の芝
◆「来年は今年以上のものを」
監督、スタッフ、選手が延岡キャンプについてまず触れるのが、西階陸上競技場の天然芝だ。例年、1次キャンプで体力づくりに励み、2次キャンプ地の延岡では戦術面を強化してきた。ピッチコンディションは、開幕を控えるチームにとって最も重要な要素の一つ。けがの予防にもつながるため、より整った環境が求められる。
西階の芝は、市が個人委託し管理している。キャンプ以前から約17年間整備してきたのが、宮崎市の福嶋為嗣さん(故人)。現在は、3年前に引き継いだ西都市の門川正さん(55)が手入れする。2人とも、かつては県内ゴルフ場のグリーンキーパーだった。
冬芝の種まきは例年、10月後半に行う。「種がうまく発芽するか、1週間はなかなか寝付けない」と門川さん。シルバー人材センターの8人にも協力してもらい、毎日管理を徹底し、キャンプインまでに最高の状態に仕上げている。
「芝はあちこちで比較されるから、毎年プレッシャーはある。来年は今年以上のものをという意識でやっているし、どこにも負けない芝をつくりたい」と話す。
一方、徹底した芝の管理に、地元では不満の声もあるようだ。種まきの後の養生期間は約2カ月。キャンプインするまで、市民はほとんど使えない。
市サッカー協会の蓑田征一会長は「自分たちのせいで使えないことを、チームもよく分かっている。だからこそリーグ開幕が迫っている中でも、子どもたちとの交流を大事にする。『キャンプさせてもらっている』という意識がしっかり見える」と話し、市民の理解を求める。
キャンプ期間中は、整備された青々とした芝で、トレーニングする選手の姿が毎日のように見られる。プロチームのない本県にとって、高い技術に間近で触れることのできる貴重な時間だ。
「アスリートタウンのべおかとは言っても、プロスポーツのキャンプは仙台だけ」と話すのは協会の中川勝博理事長。「以前は仙台との練習試合で横浜FCのカズも来てくれた。Jリーガーが延岡に来るということを、これからも大事にしなければ」と訴える。
今年の芝はというと、ラグビーのヤマハ発動機ジュビロが2カ月前に合宿を行った影響などで傷み、その後の回復が完全には間に合わなかった。それだけに「来年こそは100%の状態で迎えたい」と門川さん。
前任の福嶋さんは、引き継ぎ業務の途中で体調を崩し亡くなった。門川さんは今でもキャンプ前、墓前へのあいさつを欠かさない。「この20年の歴史は福嶋さんのおかげでもある。教えを大事にしてこれからも頑張りたい」。遺志を継ぎ、仙台を魅了する芝であり続けることを誓う。