ＫＯＮＩＫＯＮＩ子ども料理教室

家庭料理検定に１１人合格−延岡

　延岡市浜町の子ども料理教室「ＫＯＮＩＫＯＮＩ」（甲斐聖良代表）で学んだ小学２〜中学２年の子どもたちが、文部科学省などが後援する「家庭料理技能検定」（香川栄養学園主催）に合格した。初の試みで１１人全員合格の快挙に、甲斐代表も喜んでいる。

　「ＫＯＮＩＫＯＮＩ」とはハワイ語で「ドキドキ」という意味。「ドキドキわくわくな体験を通して、食に対しての学びを深めてほしい」という願いが込められている。甲斐代表がオーナーを務める「ハワイアンカフェＷＩＫＩＷＩＫＩ」内にある教室で昨年７月から学んできた。

　検定は、食生活に関する正しい知識を持ち、味、見た目、栄養バランスのよい料理が作れるようになることを目的にしたもの。６月と１１月の年２回実施されており、５〜１級まである。４、５級は１次試験（筆記）のみ。１〜３級は２次試験で実技が加わる。

　同教室の子どもたちは１１月の受検を目指し、三つのグループに分かれておおむね月に２回ずつ、座学と実習を行った。

　内容は、食事のマナーなど基本的なものから、行事食や旬、包丁の使い方、だしの取り方、食材の選び方、三色食品群、五大栄養素など多岐にわたる。学習を重ねていくことで子どもたちが「家で出された料理の中に三色食品群を探すようになった」「お弁当を自分で作りたいと思うようになった」など、効果があったという。

　公式ガイドブックを使って家で勉強したり、実習で作った料理を家でもう一度作ったりして復習を繰り返し、１１月１７日に受検。１２月４日の合格発表まで「とてもドキドキした」（甲斐代表）が、全員合格。「（家での復習に付き合うなど）保護者の協力のおかげ。ありがたい」と感謝し、「みんな頑張ったなーと涙が出た」と、初めての教え子たちの頑張りを喜んだ。

　今月２日に全員が集い、合格を祝うパーティーを開催。カレー、カップケーキ、フルーツ寒天、チョコタワーなど、手分けして作った料理を和やかに囲んだ。

　甲斐代表は「私たちの体は食べたものでできているので食が一番。親元を離れた時、自分で食材を選んだり、ご飯とみそ汁を作ったりできれば生きていける」と話す。６月の受検に向けて、３月から新しく教室を開講予定で、受講生を募集する。内容は食に関する「いまさら聞けない基本的なこと」のため、子どもに限らず大人も受講できる。詳しくは、「ハワイアンカフェＷＩＫＩＷＩＫＩ」のホームページか、同店（電話延岡２９・２３３０）まで。

合格者は以下の通り。

【５級】
平林大（尚学館小２）、安井千晴（同３）、菰渕桃香（同４）、萬代光遥（同）、平林真來（同）、山口莉々禾（同）、甲斐響（緑ケ丘小６）、甲斐瑠々花（黒岩小中学校中学部１年）、田中ゆきの（尚学館中１）、花岡杏吏（同）

【４級】
甲斐珀乃音（聡明中２）