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八興運輸「HAKKOひなた」20日就航

本紙掲載日:2020-02-15
7面

積載能力現行の約2倍−海上輸送拡大に期待

 八興運輸(三輪亮介社長、日向市船場町)の新しい貨物専用フェリー(RORO船)「HAKKOひなた」(総トン数4999トン)が完成、14日に無事引き渡しを終え、20日就航する。17日午前9時30分から関係者対象の内覧会が細島港(工業港17号岸壁)で行われた後、同市上町のホテルベルフォート日向で祝賀会を予定、新造船の就航を盛大に祝う。

 新造船HAKKOひなたは全長134メートル、全幅21メートル、総トン数は4999トン、積載重量は3500トン。13メートルシャーシのトレーラー荷台71台、商品車100台を積載可。積載能力は現行船「はっこう21」(総トン数2187トン、2001年10月就航)の約2倍となる。最大搭載人員は船員、旅客ともに12人。建造費は約30億円。

 外観は、船体下部が濃い青、同上部は白。青地に純白の「HAKKOひなた」の船名が鮮やかに浮かぶ。

◇環境負荷軽減、ドライバー不足に対応

 同社によると、環境負荷軽減を目指し陸上輸送から船舶に転換する「モーダルシフト」の進展をはじめ、深刻化するトラックドライバー不足や働き方改革などが新造船就航の背景にあると言い、これまでの実績を上回る海上輸送の需要に応えることが狙い。陸上長距離輸送が厳しさを増す中、RORO船の大型化が多方面から望まれたことも新造船就航を後押しした。

 積載能力が現行船の約2倍となることから、これまで積載がかなわず、やむなく大分や鹿児島県など近隣の港から輸送せざるを得なかった積み荷にも対応できるようになり、県内荷主にとっても利便性が高まる。

◇冷蔵・冷凍にも対応

 また、同航路では従来、工業製品や樹脂、木材などが細島発の主な積み荷だったが、新造船は冷蔵・冷凍に対応できる電源も完備し、今後は農産物輸送拡大の可能性にも期待が寄せられている。

 航路は現在と変わらず、細島―堺泉北港(大阪)―宮崎―細島の週3便で、週1回は東播磨(兵庫)にも寄港する。

 建造は大分県佐伯市の本田重工業(増田尚昭社長)が担い、昨年10月1日、同社造船所で命名・進水式が盛大に行われた。三輪社長をはじめ三輪純司会長、増田社長、来賓ら関係者約100人が出席。神事の後、三輪会長が「HAKKOひなた」と命名した。

 三輪会長はその名の由来について、「宮崎県のキャッチフレーズは『日本のひなた宮崎県』。弊社の所在地の日向は〃ひなた〃と読める。『日本のひなた宮崎県。宮崎の〃まひなた〃日向市』の意味を込めた。この船で宮崎の農産品や産業製品も含め、物流全般を通じ地域の振興と発展に貢献する。

 この船が皆さま方から愛され、温かく見守っていただけることを願うばかり。さんさんと降り注ぐ明るい光を浴びながら、力強く進む船をイメージした」と説明した。

 就航祝賀会は17日正午から、同市上町のホテルベルフォート日向別館2階サンバンケットホールで開く。船主あいさつ、来賓祝辞、造船所への感謝状と記念品の贈呈、鏡開き、乾杯、祝宴を予定している。

【RORO船】
「ロールオンロールオフ船」の略称。クレーンなどを使わずに、貨物を積んだトラックがそのまま船内外へ出入りできるため、積み下ろしの作業時間が短い。荷台部分を切り離して船に載せ、行き先の港に着くと、再び荷台をトレーラーに連結して下船し、それぞれの目的地を目指す。


◆一層の安定輸送に努力−八興運輸代表取締役社長・三輪亮介

 荷主さまはじめ、行政や金融機関など多くの皆さまのご指導、ご協力、後押しをいただき、無事、新造船就航を迎えることとなりました。RORO船事業はもとより、新造船就航に際し、多方面にわたるご支援をいただきましたことに深く感謝申し上げます。

 新造船就航を機に「県内外のお客さまからお預かりした荷物を安全・安心に届ける。地域社会に貢献する」との決意を新たにいたしております。役職員一丸となり、一層の安全運航、安定輸送に努めてまいる所存です。変わらぬご愛顧、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

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