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ラナンキュラス、収穫ピーク

本紙掲載日:2020-03-11
2面
ラナンキュラスを収穫する土持陽宏さん(右)と秀志さん

暖冬影響も色付き良く−高千穂町の土持さん方

 西臼杵地域を代表する花き品目の一つ、ラナンキュラスが収穫期を迎えている。本県は長野県に次いで生産量全国第2位。その中でも同地域は最も栽培が盛ん。収穫作業は4月上旬まで続くという。

 高千穂町岩戸の土持陽宏さん(51)方では、5アールのビニールハウスで「シャルロットローズ」「サンキュラスオレンジ」など10品種約3700株を栽培。陽宏さん、妻里美さん(52)、長男秀志さん(26)が花の成長を確かめながら1本ずつ丁寧に摘み取る作業に追われている。

 陽宏さんによると、今季は暖冬の影響で「管理が難しかった」が、色付き良く育っており、「少しでも多く出荷できれば」。

 花は昼夜の寒暖差が大きいほど開き、日持ちも良く、手入れ次第では1カ月ほど持つそう。栽培に携わって5年目の秀志さんは「全国に花を届けられるようにいい花を作りたい」と話していた。

 高千穂町農林振興課によると、町内の生産農家は11戸で、栽培面積は67アール。多くは大阪の市場へ、一部は宮崎の市場に出荷され、1本当たり90〜140円で取引されている。近年は米国や香港への輸出も増えているという。今シーズンは約50万本の出荷を見込んでいる。


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