１３日から運動場を開放−日向市

午前１０時から各小中学校

　新型コロナウイルスの感染拡大が危惧される中、日向市教育委員会は１３日から、児童生徒の心身の健康を維持するとともに、ストレスを軽減することなどを目的として、学校運動場の開放と屋外での短時間の活動ができるようにした。

　文部科学省が９日、体調面などの前提を述べた上で、「屋外での運動や散歩を妨げるものではない」との見解を示し、感染予防対策を講じた上での軽度な活動を事実上認めたことを受けての措置。

　各学校の運動場は午前１０時から午後４時まで開放し、自由に使用することができる。

　同市では２日から、市内全ての小中学校で臨時休校の措置を取っており、期間中は「原則自宅で過ごし、外出はしないこと」としていた。運動場の開放などは各学校のホームページ上やメールで保護者らに情報を発信した。

　このうち、大王谷学園初等部（三樹和幸校長）には開放開始とともに６人の児童が訪れ、鉄棒やブランコで遊び、持ち寄ったボールでサッカーなどを楽しんでいた。

　３年生と４年生の弟とともに登校した６年生の牧野つくしさんは、「いつもは家の中で軽い運動をしたり、庭や近くの公園でボール遊びなどをしていた」と言い、「友達と会いたかったけど、まだ来ていない。これから会えるかもしれないので楽しみ。久しぶりに広い学校の運動場で遊べてうれしい。けさは兄弟３人早く目が覚めた」と笑顔で話した。

　普段は児童クラブに預けているという保護者は、「きょうは児童クラブを休ませ、思い切り外で遊ばせたいと思い、仕事を休んで連れてきた。特に変わった様子はないが、やっぱり外で動き回る方がよいのでは」と開放を歓迎した。