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延岡市へ電話お願い手帳

本紙掲載日:2020-03-16
2面
「電話お願い手帳」などを手にする左から日吉さん、甲斐部長、水野所長
電話お願い手帳

NTT西日本−アプリ版のPRチラシも

 NTT西日本宮崎支店は12日、耳や言葉の不自由な人が外出先で電話連絡などを行う必要が生じた際、用件や連絡先を書いて近くの人に協力を求めるコミュニケーションツール「電話お願い手帳」50冊を延岡市に贈った。市は聴覚障害者協会など関係機関に配布する。

 手帳は、1983年に千葉県の流山電報電話局(当時)に寄せられた要望をヒントに作成して以来、内容を充実しながら発行を継続して今年で38年目。現在は、スマートフォンで使えるアプリ版サービスの提供も始め、利用をPRしている。
 
 手帳には、緊急の警察(110番)や消防(119番)の通報をはじめ、病院や家族への連絡、避難場所の案内などを依頼する項目があり、電話連絡などが必要な時に伝えてほしい用件や連絡先などを記入し、近くの通行人に提示する。

 市役所であった贈呈式には、NTT西日本延岡営業所の水野康治所長と甲斐俊二健康福祉部長、市聴覚障害者協会会員の日吉彰一さんら関係者が出席。水野所長から甲斐部長と日吉さんに手帳50冊と、アプリ版PRチラシ400部を贈った。

 甲斐部長は「耳や言葉の不自由な人にとって大切な手帳。しっかりと活用したい」、日吉さんは「いろんな場所で話す時に、手帳は使いやすくて便利」と感謝。水野所長は「事故や災害など急を要する場合に手帳を周囲に見せることで、迅速な連絡や避難につながるので活用してほしい」と話していた。


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