「まさか」驚く住民

感染経路知りたい−高千穂町河内

◆田原郵便局しばらく閉鎖

　高千穂町内で新型コロナウイルス感染症への感染者確認が発表されてから一夜明けた１８日、４０代男性が勤める高千穂町河内の田原郵便局は閉じられ、周辺を歩く人の姿もまばらだった。

　郵便局の入り口ドアには１７日付で当面の間、ＡＴＭ（現金自動預払機）を含む窓口業務等を休止することを伝える張り紙が。局内の消毒の実施や濃厚接触者に該当する社員は自宅待機していることなどが記してあった。

　郵便局前は時折、自動車が通るだけで周辺は静寂に包まれていた。

　また、今朝、町内での人々の会話は町内での発生の話題でもちきり。感染確認のニュース報道などを見た同町住民からは「どうやって感染したのか」「まさかこんな近くで起きるなんて」と驚くとともに感染経路や感染者の行動歴を気にする声も聞かれた。

　同町の７０代女性は「高千穂は観光客も多い。どうやって感染したかを詳しく調べて発表してほしい」と話していた。


◆今後は保健所と連携対応−田原郵便局

　日本郵政グループは１７日、田原郵便局の窓口業務担当・４０代男性社員が新型コロナウイルスに感染し消毒などのため、当分の間、窓口業務を休止することを発表した。

　近隣の住民には、上野郵便局や高千穂郵便局など最寄りの郵便局の利用を呼び掛けている。

　同社によると、男性は今月６日まで勤務した後、９〜１７日まで年休を取得し休んだ。田原郵便局には感染した男性を含め、３人が勤務しているという。今後の対応は、高千穂保健所と連携。保健所の指導の下、社員や社員以外の濃厚接触者の特定に協力し、濃厚接触が判明した社員は自宅待機を指示する方針という。