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デイリー健康大学日向会場(下)−小児の感染症について

本紙掲載日:2020-04-03
8面
第27期デイリー健康大学日向会場の第2回講座

済生会日向病院・澤大介小児科医長

◆百日ぜき、風疹予防接種が大事−積極的な予防で子どもを守って

 最近問題になっている感染症を例に予防接種の話をします。

 まず、百日ぜきです。百日ぜき菌によって起きる急性の気道感染症で、潜伏期は3週間弱、経路は飛沫(ひまつ)感染や接触感染。風邪症状で始まり、次第にせきが著しくなります。乳児の場合は、重篤化しやすく、感染した6カ月未満児の78%で入院が必要になります。チアノーゼが31%、呼吸苦が24%と命の危険もあります。

 予防接種を受けていない家族内接触者の90%が発症するので、予防接種が大事です。予防接種は3種混合または4種混合として生まれてから早期に4回接種します。

 定期の予防接種により乳幼児の感染は減少しましたが、最近のデータでは小学生ぐらいに流行があり、5〜15歳で81%発症していることが問題になりました。抗体の保有率が接種後5年程度で低下するので、その時に発症しやすくなることが分かっています。

 2018年には県北地区で小中学生を中心とした集団発生があり、今年度も少しだけ流行が見られました。小児科学会でも、ポスターを作って、自費ではありますが就学前と小学校高学年での接種を勧めています。

 次は予防接種によりほぼ消失したはずの風疹です。好発は幼児、学童。経路は飛沫感染で症状は発熱とほぼ同時ぐらいに顔面から始まる発疹です。25〜50%は不顕性感染で、非常に予後が良いため、命に関わることはほとんどない疾患です。予防接種導入により大きな流行はなくなりましたが、現在も定期的な流行と「先天性発疹症候群」が問題になっています。

 妊婦さんが妊娠初期に風疹に感染すると、死産や流産、心臓病や難聴、眼の障害を持った子どもが産まれてくる可能性が高くなります。妊娠1カ月以内であれば50%以上、2カ月以内で20〜30%、3カ月以内なら15%前後でそのような症状が出てきます。

 現在の流行は20代後半〜50代前半の男性が主体です。この世代は、奥さんが妊娠、お子さんが生まれる頃ですので、男性から妊娠しているお母さんたちにうつしている可能性が高いです。不顕性感染が半分ぐらいあるので、感染していることに気付かずうつしてしまうことがあります。

 妊娠中は風疹ワクチンの接種はできません。このような妊婦さんを守るために周りの人が風疹に対して十分な免疫を持って感染しないようにすることが非常に重要です。

 なぜ男性の特定の世代での流行が多いかというと、40〜50代はワクチンを1回も接種していない可能性があります。同世代の女性は中学生の時に学校でワクチンの集団接種をしています。男性は、ワクチンの接種は行われていません。これが一番の問題です。

 国も問題だと認識しており、抗体価が低い1962年4月2日〜79年4月1日生まれの男性は特例で、2023年3月まで抗体価の検査および抗体価が低い場合はワクチンを接種できる取り組みをしています。

 広報はされていますが、気付いていない人が多いです。小児科医としての一番の希望は、赤ちゃんに感染させないことですので、積極的に検査、接種してください。

 繰り返しになりますが、予防できる疾患は積極的に予防し、子どもたちを守っていくことが大切と考えます。

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