公立学校教員採用−来春３７６人予定

小学校に体育枠、併願受験も可に−県教委

◆基準を大幅変更−１次試験、県外でも実施

　県教委は、２０２１年度公立学校教員採用試験の実施要項を発表した。前年度より１０人少ない３７６人を採用予定。小学校教諭等の体育枠を設け、小・中学校教諭等との併願受験を認めるなど基準を大幅に変更する。１次試験は７月１１、１２日で、初めて県外会場を設ける。

　前年度からの変更点は、主に小学校の体育に専門的に携わる体育枠を新設するほか、小学校と中学校の両教諭等で併願受験を実施。小学校・特別支援学校教諭等の１次試験からは水泳、２次試験は体育と音楽の実技試験を廃止する。

　１次試験では特定免許・資格保有者に加点。小学校教諭等は県教委が定める大学からの推薦者を対象とする特別選考試験を実施する。同じく教職大学院推薦者の特別試験は対象校を拡充し、試験内容も変更。小学校・中学校教諭等の１次試験と特別選考試験は東京と福岡でも実施する。

　応募資格は１９６１（昭和３６）年４月２日以降生まれの普通免許状所有者（来年３月末までに取得見込み者を含む）。

　採用予定者は▽小学校教諭等２２０人（全教科２０５、英語、特別支援、体育各５）▽中学校教諭等７１人（国語１０、社会、数学、理科各１２、音楽３、美術２、保健体育８、技術、家庭各１、英語１０）▽高校教諭等３４人（国語１、地理歴史〈世界史２、日本史、地理各１〉、公民１、数学２、理科〈化学、生物各１〉、保健体育３、芸術〈音楽、美術、書道各１〉、英語、情報各２、福祉１、農業〈畜産１、栽培２〉、工業〈機械２、電気・電子、インテリア、化学工業、建築、産業デザイン各１〉、商業１、水産〈機関２〉）▽特別支援学校教諭等３３人（知的他２７、音楽、美術各３）▽養護１０人▽栄養３人。

　特別選考はスポーツ分野（陸上競技、ホッケー、レスリング、ハンドボール、卓球、ソフトボール、バドミントン）と芸術分野、社会人、他県教員や元教員、障害者、指定大学卒業予定者、宮崎大学教職大学院修了予定者を対象に実施する。

　願書の受付期間は５月１〜１５日（平日午前８時３０分〜午後５時１５分）。郵送（簡易書留）の場合、同１５日消印まで有効で、教育庁教職員課人材育成担当まで。願書、写真票、受験票、受験者登録票は原則として、県ホームページを利用して必要事項を入力、印刷して提出すること。

　１次試験（筆答、実技試験）は宮崎西、宮崎大宮の両高校、東京会場は都道府県会館ビル、福岡会場はリファレンス駅東ビルで実施。２次試験（模擬授業、個人面接、集団討論など）は８月２１〜３０日のうち、指定された２日間を予定しており、会場は県教育研修センターと県立看護大学。

　問い合わせは教職員課（電話０９８５・２６・７２４１）。