救急医療電話相談など１８事業を実施

県北部広域行政事務組合

　県北部広域行政事務組合の第２回定例会が３月２４日、延岡市役所で開かれた。同組合が提出した来年度事業経費などを盛り込んだ総額３０３３万円の２０２０年度県北部ふるさと市町村圏事業特別会計予算など３議案を可決、閉会した。

　特別会計予算３０３３万円の内訳は、ふるさと市町村圏基金からの繰入金２９５９万円と、基金運用による利子・配当金見込み７３万円など。来年度は１８事業（計２９４９万円）に取り組む。

　新規事業は５件。県北を舞台に撮影されるタイ映画「ＩｌｌＭｉｓｓＹｏｕ」を活用し、市民との協働によるプロモーションを推進することで、地域の観光、物流、文化、資源の情報発信などにつなげる事業に４００万円。

　宮崎交通が販売する１日乗り放題乗車券に宿泊施設や買い物施設で利用できるクーポンを併せ、お得な価格の県北周遊バスパックとして販売するとともに、利用者向けのマップを作成する事業に３２５万円を計上するなどした。

　また、継続事業は１３件。初期救急医療電話相談事業に４４５万円、体験・交流型の旅行商品化推進事業に３８９万円、児童生徒の体験交流支援事業に２７４万円、婚活支援事業に２００万円、医学生実習受入助成事業に１４３万円など。

　同組合（代表理事・読谷山洋司延岡市長）は延岡市、日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村、高千穂町、日之影町、五ケ瀬町の９市町村で構成し、圏域の振興や課題解決に共同で取り組むために設立された広域行政機構。議会は２３人で組織。

　定例会ではこのほか、同組合の今年度の県北部ふるさと市町村圏事業特別会計補正、来年度の一般会計予算の２件を可決した。