新型コロナ県内４例目−延岡の男性が退院

今後４週間、健康観察を継続

　県は１４日、新型コロナウイルスに感染していた県内４例目となる延岡市の５０代男性が１３日に退院したと発表した。今後も４週間は健康観察を継続する。

　健康増進課によると、男性は滞在先の東京で感染者と濃厚接触していたことが分かり、３日にＰＣＲ検査を受けて陽性と判明。延岡市内の感染症指定医療機関に入院していたが順調に回復し、１２、１３日の検査とも陰性だった。

　本人に対しては、退院から４週間、手洗いやせきエチケットなど一般的な衛生対策の徹底、毎日の体温測定と健康状態の確認を依頼。せきや発熱などの症状が出た場合には、速やかに保健所へ連絡するよう求めている。

　男性は３月１９〜２３日に東京の友人宅に滞在。同２３日に空路で成田―宮崎、空港から自家用車で帰宅した。翌２４日に３７・６〜３８度の発熱で医療機関を受診し、インフルエンザ薬を処方されたが、その後も筋肉痛やせき、味覚障害などを発症。今月２日に東京の感染者の濃厚接触者であることが分かり、感染が確認された。

　東京から帰宅後は医療機関の受診以外に外出はせず、濃厚接触者も確認されなかったため、市はただちに感染が拡大する恐れはないと判断。臨時休校の再延長や入学式の中止など、より厳しい措置には至らなかった。

　県内では１１日までに１７人が感染。このうち、１例目となった宮崎市の７０代男性、高千穂町内で感染が確認された２、３例目の２０代男性と４０代男性を含む４人が退院している。