「５連覇」「マラソンで結果を」

旭化成陸上部・西村監督との一問一答

　全日本実業団対抗駅伝４連覇中の旭化成陸上部に、西村功監督が１日付で就任した。１７日に夕刊デイリー新聞の電話インタビューに応じた西村監督は「ニューイヤー駅伝５連覇」「マラソンで結果を残したい」などと目標を語った。一問一答は次の通り。

−−オファーを受けての感想は。

古巣に戻れたのはうれしいが、重責だと感じている。

――改めて旭化成陸上部の印象について。

選手は会社や市民に応援されて、とにかく恵まれていると感じている。プロとして結果を残すことを意識してほしい。私が旭化成を出て、２年後に村山、市田など有名選手が一斉に加入し、雰囲気がガラッと変わった。その翌年にはニューイヤー駅伝で優勝、そこから４連覇と活躍した。駅伝に関しては復活してうれしいが、これからはマラソンで結果を残したい。

――具体的な目標を。

ニューイヤー駅伝５連覇、マラソンの復活、東京オリンピックに向けた選手の育成。

――どのようなチームづくりになるか。

宗猛総監督と常に話をしてから育成していく。まだ入ったばかりで情報をインプットしている段階。これから育成方針を固めていきたい。選手も駅伝の勝ち方は分かっているので、マラソンで勝てるようにするのが使命だと思っている。

――今年は大卒ナンバーワンの呼び声が高い相澤晃が加入した。

戦力アップした。先輩も気合が入るし、チームに刺激を与えてリードアップしてくれると思う。

――オリンピックイヤーが１年伸びたことについて。

コンディションが仕上がっていない選手もいたので、準備する期間ができたと捉えている。旭化成には１万メートルでオリンピック出場を狙える選手がいる。

――ゴールデンゲームズｉｎのべおかは中止となった。

市民にとっても年１回のイベントで期待していたと思う。選手にとっても記録が出せる大会なので残念。来年開催されれば今年の分も表現して、好記録が出ることを期待している。

――読者にひと言。

延岡は５年ぶりで第２の故郷という感じ。新型コロナウイルスの影響で大変な状況が続き、大会が無くて自分たちを表現する場所はないが、収束して活動を再開できれば、市民に元気が与えられるように頑張りたい。

西村功（にしむら・いさお）伊万里学園高（現敬徳高）から１９８１年３月に旭化成工業（現旭化成）に入社。９３年４月から旭化成陸上部のコーチ、２０１２年６月から宮崎銀行女子陸上部の監督を務めた。佐賀県出身。５７歳。