【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 300円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 500円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

コロナリポート−2週間の新学期

本紙掲載日:2020-04-23
3面
放課後に生徒の机を消毒する北浦中の宮崎教諭(右)と佐藤教諭
玄関前で先生に健康観察カードを手渡す北浦中の生徒

見えない敵に追われる−児童生徒の健康チェック

◆教職員、学校全体を消毒作業

 新型コロナウイルスの感染拡大で全国の小中学校は行事の延期や部活動の中止など、学校運営、教育の方法を見直さなければならない状況となった。同様に県北の小中学校も現場は新学期スタートから2度目の休校に入るまでの約2週間、〃見えない敵〃の対応に追われた。

 「おはようございます」

 延岡市にある北浦中学校(川島正寛校長、51人)の玄関前。登校した生徒が教職員にあいさつすると「健康観察カード」を取り出して手渡した。

 カードには、その日の体温、せきや鼻水など風邪症状の有無が記入され、保護者が確認した印鑑が押されていた。もし、37度以上あった場合に、原則として元気でも休んでもらうよう家庭に理解と協力を呼び掛けているからだ。

 市教委によると、国の方針を受けて市内の小中学校は新学期から、毎朝の検温を児童生徒に求めることになった。忘れた場合は学校で検温し、37度以上あれば帰宅を促す対応を取っている。

 北浦中の教職員は午前7時45分からの約30分間、4、5人態勢で全生徒の健康状況を調査。こうした状況に田中祐子養護教諭は「今まで体調が優れない限りは熱で帰ってもらったことはない。学習の遅れにつながらなければいいが」と心配そうに話した。

 感染防止対策の一環で、放課後の消毒作業も教職員の新たな業務となった。

 北浦中1年担任の宮崎卓也教諭と副担任の佐藤良衛教諭は、生徒の下校を見送った後、ティッシュに消毒液をしみこませて机、ドアノブ、電気のスイッチなど接触回数が多い箇所を拭いて回った。拭き終わったティッシュは室内のごみ箱ではなく、ビニール袋に入れ、別の場所にまとめて捨てた。

 教室だけの作業で要した時間は約15分。佐藤教諭は「共有して使う道具などの消毒もしなければならない。大規模校はさらに大変」と話し、宮崎教諭は「子どもたちの安心、安全を考えると当然の作業だが、これがいつまでつづくのか」と先の見えない未来に不安感を漂わせていた。

 これまで、これからの臨時休校で、家庭訪問や学校参観、遠足など多くの学校行事が延期や中止を余儀なくされる。

 1学期に運動会、体育祭を実施する予定だった延岡市内の小中学校は9月以降に延期を決定した。2学期に延期したことで、小学校の教頭は「状況によっては、団技の内容などを見直さなければならない可能性がある」と苦慮する。

 修学旅行にも影響は及ぶ。中学校では今年度実施できなかった場合、2学年同時に行うことを検討している学校もある。ただ、小学校では6年生が対象となるため、今年度できなかった際の代替日はない。

 授業にも変化が生じてきた。音楽での合唱、英語での読み合わせ、体育での実技など「3密」(密閉、密室、密接)のいずれかに該当する学習活動を制限するようになってきた。

 特に小学校では、今年度から新学習指導要領が導入され、主体的、対話的で深い学び(アクティブラーニング)を重んじた授業改善が求められていたばかり。県北の小学校に勤務する20代の女性教諭は「新学期が始まってからは、いつ休校になるか分からなかったので、とにかく授業を進めることが優先された。アクティブラーニングについて考えている余裕はない」と切迫した状況を打ち明けた。

その他の記事/過去の記事
page-top