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エンクロス開館2周年−中林奨館長に聞く

本紙掲載日:2020-04-25
8面

「縁」を「つなぐ」役割徐々に

◆“ウィズ・コロナ”で新たな発想

 延岡市駅前複合施設エンクロスが開館から2周年を迎えた。市民活動でまちの中心ににぎわいをつくる場所として、週末を中心にさまざまなイベントが開かれてきた。現在は新型コロナウイルス感染拡大防止で閉館中。「制約があったからこそ発想ができた」と話す中林奨館長(35)にこれまでの手応えと今後の展望を聞いた。

◇全国でも類を見ない2年間の実績

――4月13日で2周年を迎えました。

市民活動の展開に関しては、かなりたくさんの方に活動いただいたり、参加いただいており、全国でも類を見ないほどの実績になっていると認識しています。このタイミングで新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、イベントが全部できなくなってしまったのは残念ではありますね。
昨年度は最終月の3月ができず予定よりは減りましたが、個人や団体が行う市民活動だけで656件と前年度比12・4%増。自主企画も合わせた全体では936件で18%増えました。一方で参加者数は合計1万2257人で14%減りました。
開催数は増えましたが、一つの活動当たりの参加者数が減っているということで、定員に対して満席にならなくなっていることが課題ですね。これはいい意味での課題だなと思っています。そこを上げていくことが市民活動の成長につながると思いますので、活動者と一緒になってどうしたらいいだろうかと話し合っていきたいですね。そこは今年一番頑張りたいところであります。

◇活動者つながり、新たな流れ

――昨年度で印象に残っている活動はありますか。

昨年度は、新たに登録した個人や団体が70ありました。一昨年度が127団体・個人だったので減ってはいますが、全体の母数は増え続けています。月40〜80件のイベントが開かれているので、活動自体も、やりたいという人も増えています。
昨年感じたのは年配の方の活動が増えてきたことです。今までは80代の方はあまり来られていない印象でしたが、そういった年配の方向けの活動が徐々に出てきたというのが一つの成果です。
もう一つは活動者同士のコラボです。ヨガをされている活動者の皆さんが集まり、一緒にフェスのようなイベントを開くなど横のつながりが生まれ、新しい流れができています。
学生の利用も増えてきました。高校生に来てもらってラグビーのスクラムを組んでもらったこともありました。ワールドカップの時期でしたので、友達や親が見に来たりしてにぎわいを創り出してくれました。

◇幅広がるオンライン市民活動

――3月4日から一部を除いて臨時休館になっています。どのように過ごしていますか。

まとまった時間があるからこそ進められることもあり、今まで手を付けられていなかったことに手を伸ばしているところです。
閉館してもできることを考え、20日からインターネットで市民活動の展開を開始しました。おうちでも楽しめる市民活動ということで、遠隔会議システムアプリ「zoom」を使って主催者と参加者をつないでいます。
材料が必要な講座や細かく教えなければいけない教室などは難しいですが、実施方法などを工夫すればエンクロスでやってきたイベントの7〜8割はオンラインでできるのではないでしょうか。
オンラインの経験がない人にとってはハードルは高いかもしれませんが、延岡以外の方も参加できるなど、活動者にとっても幅が広がる取り組みだと思います。
ヨガや読書会などを計画していますが、今は実験的な段階で無料で実施しています。今後は決済をどうするかという課題をクリアしながら、有料のサービスにしていければと思っています。
オンライン市民活動は新型コロナの影響が終息した後にも生かせることが利点です。
例えば、ゲストを呼んで講演会をしてもらおうとした場合、延岡ってどうしても立地が悪く、交通費の負担が必要になってゲストを呼べないこともありましたが、オンラインでゲストと延岡をつなげば講演料だけでよくなり比較的呼びやすくなります。
今まであまり考えなかった部分ですが、制約があったほうが発想する努力が生まれ、制約があって初めてできることもあると思いました。
この状況はいつまで続くか分かりません。分からないので、ずっと続くというつもり〃ウィズ・コロナ〃の考えで動かないといけない。市民力が一番試される時期なので、市民の皆さんと新しい企画をどんどん考えていかないといけません。今だからできることを考えようと、スタッフといろいろ相談しています。

◇蓄積強みにマッチングサービス化も

――今後の展開はどう考えていますか。

最近、少しずつ出てきている活動が、エンクロスに登録している活動者を紹介するマッチングです。「このジャンルのエキスパートいないですか?」のような相談が来るようになっています。そういった方面のサービス化ができないかと考えています。
登録団体・個人が200近くもあるので、市民生活に近いジャンルを網羅的に押さえられ、年を重ねた結果で蓄積されてきた強みかなと思います。そのことによって、エンクロスの名前通り、「縁」を「つなぐ」役割が徐々にできつつあります。今まであまり見えていなかったような気がしますし、いい名前を付けていただいたと思います。
イベントの自粛は一気にとはいかず、徐々に解禁になってくると思っています。皆さんのイベント欲求が高まっていると思うので、マルシェのようなイベントはすごく喜ばれると思いますが、密にならないような開催方法も検討しなければいけません。そういった先を見越したやり方をしっかりと考えていかないといけません。

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