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コロナ禍を乗り切る緊急インタビュー・吉玉典生延岡商工会議所会頭

本紙掲載日:2020-04-29
1面

自助が困難な今、公助を

◆希望を持ち、生きることが大切

−−感染拡大本格化から現在までの状況の変化をどう受け止めていますか。

水際作戦が効を奏するかと期待していましたが、現在も国内外で拡大が止まっ
ていません。緊急事態宣言は全国に拡大されましたが、自粛要請なので人の移
動もなかなか止められていませんね。
延岡市内での大規模イベントとしては延岡花物語の「このはなウォーク」(2
月22〜24日)を最後に、軒並み中止または延期となっています。拡大当初
は、これほどまでの影響があるとは正直予想していませんでした。

−−延岡市内の商工業の現状は。

2月ぐらいから特に飲食店に影響が見受けられ始め、3月の時点で千件単位の
キャンセル発生というお店の話も聞いています。またブライダル関係の延期も
多いようです。
目立つのはやはり中小企業者、小規模事業者への影響。予約キャンセルや売り
上げの激減、休業または業務縮小が顕著です。このままの状態が続けばさらな
る資金悪化の問題が増加すると考えられます。

−−4月16日に市長らに対して要望書を提出されました。

八つの要望を出しました。いずれも重要なものばかりですが、中でも事業所の
固定資産税の減免および猶予等についての配慮、雇用調整助成金申請手続きの
簡素化について国への要望、中小企業や小規模事業者向けの市単独の補助制度
の創設、九州保健福祉大学生の生活実態調査と必要に応じた支援策の実施―が
特に高い緊急性を持つと考えています。
商工会議所でも随時ヒアリングしていますが、家賃の問題は非常に大きいと実
感しています。また国の雇用調整助成金は最大9割の支給が得られますが、残
り1割を市の方でサポートしてもらえればありがたいですね。
今回の事態は不可抗力であり、個々の責任を問えるものではありません。事業
所の減少は雇用減に直結し、地域経済に大きな悪影響を及ぼします。自助が困
難な今、公助が重要になってきます。

−−寄せられる相談の傾向は。

相談窓口開設(3月7日)以降の45日間で57件の相談が寄せられていま
す。相談者の業種は飲食業、小売業、サービス業が目立ち、内容は融資、情報
収集に関するものが多いですね。お薦めできる支援施策は個々で変わってくる
ので、最適な紹介ができるよう努めています。
相談内容は行政と共有し、迅速な手助けにつながるようにしています。市から
は失業・休業の市民を対象とする非常勤職員採用の発表もありましたが、あく
まで最終的なセーフティーネットであり、そこに至らないようにしていきたい
ですね。

−−商工業者や市民に呼び掛けを。

過去のリーマンショックや大震災はいわば局所的な影響を受ける事態でした
が、今回の新型コロナウイルス問題は地球全体を取り巻いている上、さらなる
拡大期にあります。解決にはなお時間がかかるでしょうが、何とか希望を持っ
て生きていくことが大切です。
感染拡大前、テレワークやオンライン学習等のICTインフラによって社会構
造が変わりつつある状況でしたが、これを機に大きく加速していくと思いま
す。自治体や市民がその変革にどう対応できるか、いかにQOL(生活の質)
を高めていくかを検討する必要もあるのではないでしょうか。
「遠くをはかる者は富み近くをはかる者は貧す」という二宮金次郎の言葉があ
ります。将来を見据えて自己防衛をしっかり図り、希望を持てる社会づくりに
取り組んでいきましょう。私たちも現状を乗り越えるためできる限りのサポー
トと、収束後に商工業を最大限活性化させるための施策を考えていきたいと思
います。

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