春の交通安全運動期間中・発生件数、負傷者増

高齢者事故、全体の４割超−県警まとめ

　県警は２３日、「春の全国交通安全運動」期間中（４月６〜１５日）の交通
事故発生状況をまとめた。県内での発生件数は昨年の運動期間中（５月１１〜
２０日）より２４件多い１７１件、死者は昨年と同じ１人、負傷者は昨年より
２７人多い１９３人だった。

　高齢者が絡んだ事故の発生件数は、全体の４１・５％を占める７１件（前年
比１件増）。死者はゼロ（同１人減）、負傷者は３１人（同７人減）。このう
ち、第１当事者が高齢運転者の事故は４１件（同２件減）、死者ゼロ（同１人
減）、負傷者４４人（同３人減）。高齢者が絡んだ事故の５７・７％は、第１
当事者が高齢者だった。

　子ども（中学生以下）の事故は死者こそなかったが、発生は７件（前年比２
件増）、負傷者は１１人（同６人増）と昨年より増加。自転車乗車中の事故も
死者こそなかったが、発生が１７件（前年比３件増）、負傷者が１７人（同４
人増）と昨年より多かった。

　飲酒運転による事故は発生、死者、負傷者ともなかったが、酒気帯び運転で
１人が逮捕された。他に、事故不申告で１人が逮捕されている。

　運動期間中は、１２日に宮崎市内で６３歳の男性が軽貨物自動車を運転中、
電柱に衝突し死亡する事故が発生した。

　県警交通部交通企画課は「今後も取り締まりや広報をしていきたい。まだま
だ交通事故が減っていないので、運転する時は緊張感をもって運転していただ
きたい」と呼び掛けている。