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昆虫に魅了されて30年

本紙掲載日:2020-05-21
7面

美郷町南郷に移住した菅原さん(菅原昆虫店代表)

 菅原さんは新潟県出身。勤め先の長野県から4年前に美郷町南郷に移住した。林業会社に勤めながらキノコの栽培、カブトムシとクワガタの飼育を手掛け、それぞれを販売している。昆虫に魅了されて30年以上たった今でも情熱は冷めず、昆虫と人間が共生する場所の創出を目指したプロジェクトも進めている。

 好きになったきっかけは幼少時代、祖父の畑仕事について行ったことだった。「両親が共働きだったのでよく預けられていた。暇をつぶすために虫取りをして遊ぶしかなかった」

 次第に昆虫に興味が湧いた。生態を図鑑で調べていくうちにその不思議さや面白さに魅了され、没頭した。育て始めたのは5歳ごろから。以降は現在まで毎年続けている。

 20代は東京都で昆虫の飼育とネット販売に携わった。勉強を重ねるうち、カブトムシやクワガタの成長に欠かせないキノコの栽培には、適度な長さに切った樹木に菌を植えて育てる「原木栽培」の他、おがくずに米ぬかなどの栄養源を混ぜた人工培地で栽培する「菌床栽培」があることを知った。

 昆虫の育て方にも原木飼育と菌床飼育があり、今では、天然に近く手間のかかる前者に比べて、後者は早く大きく育つことが知られている。

 しかし、当時は菌床飼育があまり浸透していなかったため「理解を深めよう」と、30歳の時にキノコを菌床栽培して生産する長野県の会社に転職した。

 知識と技術は磨いたが、人工的な手法ではなく昆虫もキノコも自然の中で飼育、栽培し、自身もその循環の一員として生活したい気持ちが芽生えた。東日本大震災などを体験したことで、思いは一層強まった。

 そう考えていた頃、スーパーに原木栽培された宮崎県産のシイタケが並んでいたのに気が付いた。インターネットで「宮崎、原木、シイタケ、求人」と検索すると、今西林業(美郷町南郷)の今西猛代表が書いているブログを見つけた。

 直接連絡を取り、オリエンテーションを経て入社が決定。4年前、妻と子ども3人で移住した。

 町民となってからは会社員として働きながら、キノコの原木栽培、カブトムシとクワガタの原木飼育に着手。自宅の中だけでなく、山中での飼育にも挑戦している。

 今年4月には、南郷上渡川の旧樫葉オートキャンプ場を借り、昆虫に最適な環境を整備するプロジェクトをスタート。土壌作りから始め、国蝶(ちょう)であるオオムラサキのために食草のエノキを植えたり、ゲンジボタルを呼び込もうと餌のカワニナを養殖したりしている。

 「ビオトープやバタフライガーデンなども整え、昆虫の楽園を造りたい。昆虫と人とが共存するキャンプ場を目指しているが、2万年ぐらいかかるのではないか」。笑い飛ばしながらも、その実現に向けて奮闘している。

 菅原昆虫店で扱うオオクワガタは、5000〜2万円。価格は血統、形、大きさ、顎の太さなどで決まる。申し込みは同店のフェイスブックページから。

 カブトムシは1000円。ミヤマ、ヒラタ、ノコギリクワガタなどは1000〜1万円。生態系を守るため、天然の個体は販売していない。

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