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コロナ禍を乗り切る緊急インタビュー・飯干淳志高千穂町観光協会会長

本紙掲載日:2020-05-25
1面

収束後に変わる人々の意識

◆従来と同じでは共感は得られない

――大型連休の期間中、貸しボートなどを臨時休業にしました。これまでを振り返ってみてどうですか。

新型コロナウイルス感染症拡大によって、全国に緊急事態宣言が発出される前に役員会を開きました。熊本県や大分県の情報も収集して分析。何もメッセージを発しなければ、自然に恵まれた高千穂にどっと人が押し寄せる可能性があると判断し、貸しボートなどさまざまなサービスの閉鎖を決めました。
高千穂町では、県内で感染者が確認されて以来、観光神楽「高千穂神楽」を休止していますが、そこから宿泊者が減り、飲食店も歓送迎会の中止によって売り上げが落ち込んでいます。県内では宮崎市の繁華街「ニシタチ」が話題になっていますが、それにも劣らないほど打撃は大きいです。
しかし、短期間に多くの人が入って来て、感染のリスクが高まるわけですから閉鎖を決めました。その後すぐに緊急事態宣言も全国に拡大されましたし、私たちの判断は間違っていなかったと思います。

――観光協会としての今後の対応は

町などからそれぞれ支援策を出していただいています。観光協会としては経済的な支援というよりは、実効性も高く、継続的な成長につながる魅力的な観光施策を打ち出したいと考えています。
急場の対応としては行政の支援を受けつつ、その先の観光の成長を促し、地域経済を支えていく動きをつくりたいですね。

――感染症の影響で社会が大きく変わると言われています。

今回のコロナ禍は、観光にとっても大きな転換点になるでしょう。ペストの流行といった過去の感染症の歴史を見る限り、その後に新しい社会のシステムや人間の考え方ができています。これまでの観光に対する価値観などが大きく変わる気がしています。
これからは私の意見ですが、感染症の影響で人が動くことに制約、リスク、お金がかかるようになり、旅や仕事、買い物などで動くことが難しくなりました。旅は出向かないと味わえないものですが、今は動くなと言われているわけです。
その中で、情報というものがより重要で有効に働く時代になります。ただし、情報だけに特化すると観光地域の現場が持つ「地の魅力」が置き去りにされかねません。
高千穂には神話や伝説など他にはないこの地固有の「地域資本」がありますよね。これらの意味を読み解いて観光施策に生かすこと。情報と地域の魅力をしっかりと〃つくりこみ〃、付加価値を付けて旅を魅力的にしていくことが大事だと考えています。
また、哲学的に考えてみると、収束後に人々はさらに、観光や旅で精神的、肉体的(空間的)な解放というものを好むと思っています。例えば、「密」と、それに対する「疎」というテーマや場所が一つのキーワードとしてイメージできます。
人々の観光に対する意識が変わることで、これまで大量の観光客、数を追い求めた観光も成り立たなくなるでしょう。収束後、もし、ただの観光地として、これまでと同じようなプロモーションをしても人々の共感を得られないのではないでしょうか。
そういう意味では今後、観光地間での競争が起き、差がつくかもしれません。人々の意識を誘導するプレゼンテーションができる観光地域でなければいけないと思っています。

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