いよいよアユ漁解禁

「昨年より遡上多い」関係者期待

◆五ケ瀬川、五十鈴川水系−

　延岡市の五ケ瀬川水系と門川町の五十鈴川水系で６月１日、今年のアユ漁が解禁される。いよいよ県内外のアユ釣りファンが待っていたシーズンが到来する。

　五ケ瀬川水系が流れ込む延岡湾では今年、水産資源保護のため海産稚アユ漁が禁漁となった。このためか、同水系では昨年よりも多く遡上（そじょう）するアユの姿が確認されているほか、型が良いと、関係者は期待する。

　延岡五ケ瀬川漁協の須田政道組合長は、「昨年は４月５日ごろに魚影が確認されていたが、今年は３月２０日ごろには確認された。組合員からは、型の大きい物も見かけるという報告も多い。下流域では、昨年よりもアユが多いのは間違いない」と話す。

　西臼杵漁協（矢野文昭組合長）管内では、人気のアユ釣りスポット・日之影町役場下流で、多くのアユが泳ぐ姿が確認されているという。同町にある八戸ダムの魚道を遡上する姿も頻繁に確認されており、「昨年よりもかなり魚影が濃い。型も良さそうだという組合員の声もあるし、漁協で放流した分もあるので、かなり期待している」。

　同漁協管内には、例年、解禁日に合わせて県外の釣り客も多く訪れる。

　今年は新型コロナウイルスの影響で県外から訪れるかどうかは不透明だが、それでも５月下旬まで、遊漁券が例年の約２倍のペースで売れているという。

　例年、豊富なアユが確認されている北川水系は、１０日から解禁となる。

　北川漁協の長瀬一己組合長は、アユを補食するカワウを駆除するなどアユ資源の管理を徹底しており、「今年も豊富な数のアユの姿が確認され、型も良い。今年はどこの水系もアユの数が多いのではないか」と話している。

　このほか、耳川水系は１０日、祝子川水系は１５日に解禁される。遊漁券（年券、１日券）の料金と問い合わせ先は次の通り。

【五ケ瀬川水系】
年券１万円、１日券４０００円（延岡五ケ瀬川漁協電話延岡３５・６８０１、五ケ瀬川漁協電話延岡４７・２２４０、大瀬川漁協電話延岡２１・３０４８、西臼杵漁協電話高千穂８２・２３３４）

【祝子川水系】
年券５０００円、１日券１０００円（祝子川漁協（電話延岡２２・０８１５）

【北川水系】
年券５０００円（特別放流区は７０００円）、１日券２５００円（同４５００円）（北浦内水面漁協電話延岡４２・１２５５、北川漁協電話延岡４６・３９２２、東海漁協電話延岡３６・０１６５）

【五十鈴川水系】
年券７０００円（門川町役場農林水産課電話門川６３・１１４０）

【耳川水系】
年券３０００円、１日券１０００円※ヤマメ釣りの場合は年券４０００円、１日券２０００円（耳川内水面漁協電話日向０９０・７１５５・７２０８）