人の縁とつながる円に延

愛称は「えんキッズ」−子育て支援総合拠点施設

◆公募で決定・延岡市

　延岡市は、同市松山町に整備している子育て支援総合拠点施設の愛称を「えんキッズ」に決定したと発表した。公募で延岡市在住の３０代女性の案を採用。施設で出会う人々の〃縁〃と延岡の〃延〃、子どもや親、地域の人、支援者が輪のようにつながる〃円〃の意味が込められているという。

　愛称は、市内に居住または在勤・在学者を対象に昨年１月２８日から２月２８日の期間で公募。寄せられた応募総数３１６件の中から、子育て支援関係者ら２２人で構成する「延岡市子ども・子育て会議」で１次・２次審査を行い、同女性が応募した愛称を最優秀案に選定した。

　愛称に採用された女性については、子育て支援総合拠点施設のオープン記念式典に招待し、感謝状と記念品（１万円相当）を贈呈する予定。また、参加賞として、応募者の中から抽選で５人に記念品などを贈るという。

　同施設は、安心して子どもを生み育てることができるまちづくりを目的として、旧県立延岡わかあゆ支援学校跡地グラウンド部分６１２４・４１平方メートルの敷地に建築面積１２２２・１５平方メートル、延べ床面積１５３８・７１平方の鉄筋コンクリート２階建てを建設している。

　１階にはセンターホールやにぎわい（交流）広場・プレイルーム、図書室・学習コーナー、多目的室、調理室、会議・相談室など、２階には病後児保育室（４室）、一時預かり保育室、保護者交流スペースなどを配置。屋外には公園や駐車場（乗用車８１台、バス２台）を整備する。

　建築主体工事、給排水衛生設備、空調・換気設備、電気設備工事、外構工事などを含めた建設費の合計は約７億８０００万円を見込む。

　市は当初、昨年１１月中旬に完成、外構工事などを経て３月末までに開業する予定だったが、土壌から微量のヒ素が検出されたことを受け、土の入れ替えなど安全対策の実施で工事を一時中断。現在、晩秋の開業を目指して整備している。