「ひなたＷＯＭＡＮ」（４１）パシック（延岡市）・濱田恵美さん

設計、積算に現場管理も

　緑ケ丘２丁目にある電気通信工事などを手掛ける会社の主任技術者。官公庁の工事などでは現場代理人を兼任する。

　「配線ルートなどの設計や工事全体に係る費用の算出、現場のまとめ役として工事がスケジュール通り進むよう調整したり、安全な作業の確保などに携わっています」

　三須町生まれ。延岡工高卒業後、２２歳で事務兼設計補助として入社したが、２年前に転機が訪れた。技術者としての潜在能力と、細部に目配りができる女性ならではの視点を現場に生かしたいという岩佐純一社長（４２）の方針で、工務部に異動となった。

　「今まで以上にコミュニケーションが求められる職場とあって、当初は不安でいっぱいでしたが、無我夢中で走ってきました。今は毎日が楽しく、工事を無事終えたあとの達成感は格別です」

　２４歳で結婚し、小学１年の息子の母親でもある。家事との両立にストレスを感じたときは、好きなＫ―ＰＯＰグループの歌を聞いたり、実家でゆっくりしたりしてリフレッシュする。会社近くに建設中のマイホームの存在も、気持ちの張りにつながっている。

　「子どもが急に熱を出したりなどいろいろ大変ですが、会社の皆さんや夫、そして双方の親に支えられて感謝です」

　常務取締役の和田秀義さん（６８）によると、「本当に頼りになる頑張り屋」という。「明るく真面目で頭もいい。大いに期待しています」とエールを送る。

　「まだまだ未熟。『きついと思わず、楽しみながら仕事をする。分からないとき、不安なときは周りに聞く』をモットーに、より腕を磨き、信頼を得たいですね」