延岡市議会・６月定例会が開会

コロナ対策補正など１４議案

　延岡市議会６月定例会は９日に開会。会期を２５日までの１７日間と決めた後、読谷山市長が、新型コロナウイルス感染症に対する第３次緊急対策費などを盛り込んだ総額９億１４４０万円の一般会計補正など１５議案を提出し、提案理由を説明した。可決されると、一般会計総額は７５５億６４０２万円となる。

　一般会計補正案のうち第３次緊急対策の関連事業費は４億４２０６万円。主な事業としては、不要不急の外出自粛といった感染拡大を防止する対策などで打撃を受けた地域経済を活性化するため、１セット６５００円の商品券を５０００円で販売する３０％プレミアム商品券発行事業に２億８５３０万円を計上する。

　また、大学生らが経済的な困窮から学業を断念しないようにするため、学費の免除・猶予措置が受けられない学生や保護者らを対象に最大１００万円を無利子・無担保で融資する教育資金緊急融資事業に５０５０万円を充てる。

　このほか、消費が減った県産品を学校給食に提供する事業として、県産和牛肉などに３４５７万円、水産物（養殖魚）に２００８万円。地元事業者のリモート時代対応支援に５１６万円、小中学校のオンライン学習環境事業に５１９万円など。

　緊急対策以外の主な事業としては、認定こども園の園舎改築助成事業に２億８４３８万円（東幼稚園園舎、カナリヤ園舎）。島浦町の島内全世帯に戸別受信機を無償で貸し付ける防災情報伝達システム整備整備事業に３０１９万円など。

　提出議案はほかに、国民健康保険条例の一部改正案、手話の普及および障がいの特性に応じたコミュニケーション手段の利用促進に関する条例の制定など条例案件１０件、子育て支援総合拠点施設の指定管理者の指定（すこやか福祉会）などその他案件３件。

　人事案は、林田淳子氏（６３）＝延岡市稲葉崎町＝の市監査委員の選任に同意。委員の１人が今月２２日に任期満了となるためで、任期は２３日から４年間。