公立学校教員採用試験−全体で１４５９人、倍率３・９倍

受験資格要件緩和などで改善−県教委

　県教委は１７日、２０２１年度公立学校教員採用試験の応募状況を発表した。全体で３７１人の採用予定に対し１４５９人応募の３・９倍で、前年度（３・６倍）から０・３ポイント上昇。資格要件を緩和するなどした結果、ほぼ全区分で改善した。

　特に、低迷が続く小学校（採用予定数２０５人）は１・８倍で０・２ポイント増。校種・教科別では全教科（同２０５人）が１・８倍、英語（同５人）が１・４倍、前年度から設けた特別支援（同５人）が２・６倍、新設の体育（同５人）は３・０倍だった。

　中学校（同７１人）も５・３倍で０・３ポイント上昇。科目別は保健体育（同８人）が９・０倍、英語（同１０人）も６・７倍と倍率が高く、採用予定がいずれも１２人と最多の数学は６・０倍、社会は５・３倍、理科は３・９倍だった。

　高校（同３４人）は１１・５倍で、３・２ポイントもアップ。中でも保健体育（同３人）は２９・３倍、次いで国語（同１人）２７・０倍、数学（同２人）２６・５倍、商業（同１人）２５・０倍、英語（同２人）２０・０倍の狭き門となった。

　特別支援学校（同３３人）のみ４・３倍で、０・５ポイント下降。養護（同１０人）は１１・６倍で２・６ポイント、栄養（同３人）も１０・３倍で３・１ポイント高くなった。

　特別選考はスポーツ分野に２４人と芸術分野に４人、社会人対象に３人、他県現職および本県元職対象は４４人、障害者に４人、宮崎大教職大学院修了予定者対象に３人が応募。新たに設けた大卒者枠には２９人が申し込んだ。

　１次試験は７月１１、１２日に宮崎市内の３会場と、今年は初めて東京、福岡会場でも実施する。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市内１会場を追加、試験も時間を短縮した内容に変更するという。