宇納間でほおずき即売会

「北の郷」に多くの買い物客−美郷町

　美郷町特産のホオズキを安値で販売する「ほおずき即売会」が５日、同町北郷宇納間の手づくり屋「北の郷（さと）」駐車場で開かれ、町内外から多くの買い物客でにぎわった。主催はＪＡ日向ほおずき部会北郷支部（新田康志部会長）。

　町内のホオズキ栽培は、１９９８年から始まり、同支部の６戸が約２６アールのハウスで栽培している。北郷産のホオズキは、実が大きく鮮やかな色付きが特徴。出荷は７月の早出しと盆用の２回に分けて行われ、１本に８個以上の実が付き、実の飛び（実が付かないこと）がないＡ品をＪＡ日向北郷支所で選別後、関東の市場を中心に出荷している。

　新田部会長は「栽培管理が徹底され、今年は出来が良い。玉は大きく、飛びや染みが少ない。色つきも良好なものばかり」と高評価。ＪＡ日向管内では約１万２０００本を出荷、１本約４００円前後の高値で取引されるという。

　即売会は、早出し出荷後に行われる恒例行事。会場には、生産者が丹精した色鮮やかなホオズキ約１１００本がずらりと並んだ。午前９時の販売開始と同時に次々と客が訪れ、手に取って形や大きさ、色を品定めしてはまとめ買いしていた。

　店内では、特産の豆腐や厚揚げ、こんにゃく、新鮮な野菜や団子、らくがん、みそ、しょうゆなど農産加工品を販売。駐車場には、うどんのコーナーも設けられた。

　門川町から夫婦で訪れた清水シゲノさん（８０）は「即売会が楽しみで、１０年以上毎年来ている。色や形が良く、ご近所さんにも配って喜ばれています。お盆前から仏壇に飾ります」と話した。