七夕イベント、生徒が飾り付け

今山大師に奉納、成就祈る−延岡星雲生徒会

◆短冊に込めた願いかないますように

　新型コロナウイルス感染症の影響で学校行事の中止が相次ぐ中、延岡市の延岡星雲高校生徒会（甲斐秀嘉会長）は、みんなが楽しめる行事をしようと初めて「七夕イベント」を企画した。６月中旬から校内にササを設置し、生徒たちがそれぞれの願いを込めた短冊を飾り付け。最後は１０日にササを今山大師に奉納し、一つでも多くの願いがかなうことを祈った。

　同校では、クラスマッチなど１学期のほとんどのイベントが中止となり、生徒たちの交流の場が少なくなっていると感じた生徒会が、例年は行っていない七夕イベントを企画した。

　６月中旬、多くの生徒が利用する下足室に、学年ごとに分けたササ計６本を設置。全生徒に短冊を配り、それぞれの願いを書いて飾ってもらった。

　３年生からは大学受験への願いが多く、「笑顔で卒業できますように」など。２年生からは「修学旅行に行けますように」といった新型コロナの影響を案じるものや、部活、趣味に関するものもあった。

　１０日は今山大師にササを持ち込んで法要。生徒会の佐藤夢香さん、岩下心咲さん、森岡大琳さん、松井悠さん（いずれも２年）が手を合わせて成就を祈った。

　佐藤さんは「行事がなくなってショックを感じていたが、七夕イベントではみんなが楽しそうにしてくれて成功したと思う。みんなの願いが少しでもかなうようにと、早く今まで通りの学校生活が送れるようになることを願って手を合わせました」と話した。