キレンゲショウマが開花−希少植物
本紙掲載日：2020-07-22
3面
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２４〜２８日に特別公開
◆高千穂町押方の自生地コロナ対策１回に２５人
希少植物のキレンゲショウマが自生する高千穂町押方、鳥屋岳中腹で今年も開花し始めた。自生地を所有、管理する「高千穂森の会」（興梠幸男会長、１１人）は２４日から特別公開する。２８日まで。自生地は県の重要生息地で、町の天然記念物にも指定されている。
キレンゲショウマはユキノシタ科に属する８０〜１２０センチほどの多年草。絶滅の危険性が高いとして絶滅危惧�毅体爐吠�類されている。長さ３、４センチほどの筒状の花を細長い茎に付けるのが特徴。１本の茎に２０個以上のつぼみを付け上から順に次々と花を咲かせる。
自生地は標高７７２メートルの鳥屋岳中腹。興梠会長（７９）によると、今年は長雨で気温が低かったため、例年より１週間以上遅く咲き始めた。ただ、「つぼみの数は例年以上に多く、特別公開期間中が見頃になりそうで、空気、水、緑がきれいな場所。癒やされてほしい」と話している。
特別公開は各日午前９時からと午後１時からの２回。興梠会長が２時間半ほど案内する。自生地の保全費として１人５００円（高校生以下は無料）。
事前予約制。今回は、新型コロナウイルス感染症予防対策として１回につき参加者は２５人まで。参観者にはマスク着用など対策を求める。
自生地へは、国道２１８号の芝原西バス停留所（同町押方）から順次案内板がある。