社交ダンスカーニバル

西島ダンスアカデミィ４０周年−延岡

◆９月６日、文化センターで開催−「にししな城物語」も発表

　創立４０周年を迎える延岡市紺屋町の社交ダンス教室「西島ダンスアカデミィ」（西島一徳主宰）は、９月６日に延岡総合文化センター小ホールで「社交ダンスカーニバル」を開く。アリーナのような平面の会場で行うのが一般的な社交ダンスを、舞台上で本格的に踊る。「ぜひこの機会に、社交ダンスについて知ってほしい。いろんな世代の人に見に来てもらえれば」と意気込んでいる。延岡在住またはゆかりのある人を対象に、同センターが公演開催を支援する「パフォーマ延岡」事業の一環。

　社交ダンスは、男女２人がペアを組んで踊る。ゆったりとしたペースで踊るものから動きの激しいものまで、自分の体力に応じて踊ることができるのも魅力だという。

　同教室にも、２０〜８０代の男女が通い、西島主宰（７３）や講師の甲斐真由美さん（５９）の指導を受け、レッスンに励んでいる。毎年、九州ダンススポーツ競技大会に上位入賞するなど、優秀な成績を収めている。

　競技人口は減少傾向にあるが、男性はえんび服、女性はドレスにハイヒール姿という華やかな世界で「見て楽しく踊って楽しい」と西島主宰。体験して魅了され「もっと早くから始めておけば良かった」と言う教室生が多いという。

　４０周年企画として行う今回は、経験豊富な教室生１７人と西島主宰、甲斐さんの計１９人が出演。教室生同士や教室生と講師のペアで演技を披露する。

　また、西島主宰と甲斐さんがダンスストーリー「にししな城物語」を発表する。４００年ほど前の西階（同市）の村を舞台にした恋物語。人間の男性に姿を変えた金堂ケ池の竜が、お姫さまに恋をする−−。

　約３０年前、甲斐さんが同市の南方小学校に臨時教師として勤務していた時に、運動会で見た６年生の発表が基になっている。組体操やダンスを組み合わせて創られたプログラムで「忘れられなかった。何度もビデオを見直して涙した」という。「ここだけで埋もれるのはもったいない。何とかダンスで表現したい」と、ナレーションとダンスを織り交ぜたミュージカル風の演目に仕上げた。

　入場者同士のソーシャルディスタンスを確保するため、定員を減らし、２回に分けて公演する。時間は昼の部が午後２時、夜の部が午後６時開演で、開場はそれぞれ３０分前。

　入場料は前売り一般１０００円、学生（高校生以上）５００円で、当日はそれぞれ５００円増し。中学生以下は無料だが、人数の把握のため事前申し込みが必要。問い合わせは、西島ダンスアカデミィ（電話延岡３４・６２５６）、のべおか文化事業団（電話延岡２２・１８５５）まで。