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5時間半の激戦、打ち勝つ−延岡工

本紙掲載日:2020-07-28
9面
【準々決勝・延岡工―延岡学園】タイブレークを制した延岡工の選手ら

県高校野球大会2020

 延岡工が2時間38分の中断を含む、5時間29分の激戦を制し6年ぶりの4強入り。チーム全体で11安打、攻めの姿勢で打ち勝った。岩崎監督は「強いチームと戦うために今までやってきた。攻め続けた選手たちには自信になった」。価値ある勝利に目頭を熱くした。

 九回に同点打を浴び、勝負はタイブレークにもつれ込んだ。定石の犠打を捨て、強打で流れをつくるチーム。「攻め続ける野球をこれまでやってきた。それを選手たちがやろうとしてくれてありがたい」と岩崎監督。強豪の執念と持てる力をすべて出し切り、最後まで攻撃野球を貫いた。

 決したのは十一回。「頼れる打者が控えていたので、思いっきり振ることだけを意識した」と片伯部が3回戦に続く決勝の左越二塁打、続く松本の右犠飛で再び2点をリードした。

 十回から救援の生島が「ゼロに抑えて攻撃のリズムをつくる」と好投。言葉通り先頭を三振、続く打者を内角の直球で詰まらせ併殺。最終回にも3人を打たせて取り、勝負を決めた。

 泣いても笑っても最大で残り2試合。片伯部は「打撃が一番。守りに入らず、攻めて攻めて得点を取って勝ちたい」。勢いそのままに次戦を見据えた。


◆中断の影響なかった−染田(2安打1打点)
「中断は経験済みだったので、影響はなかった。エラーしたが、バッドで借りを返そうとさらに気持ちが高まった。次戦では、初回から1番として出塁して自分の役割をこなして勝ちたい」

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