延岡市内累計４０人

５日、新型コロナ感染者新たに８人

◆延岡２人、６０代男性と４０代女性

　県内では５日、新型コロナウイルスの感染者が新たに８人（２０８〜２１５例目）確認された。このうち、県北では延岡市の６０代男性と４０代女性の感染が判明し、同市内の累計感染者数は４０人となった。また、重症者は２人増えて３人となった。

◆延岡病院事務職員が感染

　今回発表された４日実施のＰＣＲ検査は２９１件（県２１９、宮崎市７２）で、新規感染者はほかに、宮崎市が４人、都城市と西都市が各１人。県は感染が判明した延岡市の４０代女性が、県立延岡病院の職員であることを公表した。

　病院局によると、女性は事務部内に勤務し、病棟や外来との直接的な接触はないという。また、７月２３日以降は出勤していないため職場内に濃厚接触者はなく、ほかの病院職員や患者らの感染リスクは極めて低いとして、通常通りの診療を継続する。

　女性は休み明けの７月２７日に夫が発熱し、別の感染者の濃厚接触者だったことが分かったため、そのまま出勤を控えた。同３０日のＰＣＲ検査で夫が陽性、本人は陰性と判明。だが、８月４日に親族が発熱したため再び検査した結果、女性も感染していたという。


◆西諸県農林振興局職員も

　県は、新規感染者のうち、都城市の５０代男性が西諸県農林振興局（小林市）の職員であることも公表した。

　今月２日に軽い喉の痛みがあったが、平熱だったため勤務。出勤した３日の午後に都城保健所から連絡があり、別の感染者との濃厚接触者だったと分かったため自宅待機し、４日にＰＣＲ検査で陽性が判明したという。

　同振興局は男性と同じ部署の職員を半数程度自宅待機させるとともに、同日中に庁舎内を徹底消毒して通常業務を継続。男性の行動歴や接触者を調査している。


◆クラスターの家族や接触者−４日発表、延岡の９人

　４日に発表された新規感染者１２人（３日検査分）の接触者情報なども報告され、延岡市の１０〜７０代の男女９人はいずれも、クラスター（感染者集団）が発生した市内飲食店を利用していた感染者の家族や接触者であることが分かった。

　同じく、都城市の８０代女性も感染者の親族と判明。一方、宮崎市の７０代男性と２０代女性については、ほかの感染者との接触歴が分かっていないが、市保健所は「これまでのように、今後の調査で接点が明らかになるだろう」としている。