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新型コロナ対策で要望書

本紙掲載日:2020-08-19
1面
河野知事に要望書を手渡す県商工会連合会の淵上鉄一会長(県庁)

県商工会連合会・知事に手渡す

 県商工会連合会の淵上鉄一会長らが11日、県庁を訪れ、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとする今年度の要望書を河野知事に手渡した。

 要望したのは、新型コロナの影響による経営悪化に対するさらなる経営支援施策の実施▽地域経済を支える中小・小規模企業に対する支援策の拡充▽地域産業の活性化と地域活力の再生に向けた地方再生の推進―など6項目。

 このうち新型コロナ対策では、感染拡大により事業存続が危ぶまれる小規模事業者も生じているとして、経営悪化に対する支援や、「新しい生活様式」に対応した事業形態への移行支援、大胆な消費喚起施策のさらなる拡充を求めた。

 また、商工会職員はこの10年間で約2割減少した中、新型コロナ対応で人手が不足し、疲弊していると指摘。適切な人員配置のための設置基準見直しと人件費補助の拡充、情報化に対応した専門員の導入や環境改善なども訴えた。

 永出明副会長(延岡市三北商工会会長)は新型コロナの影響で決算が遅くなったり、遠隔地で事業を行っていたため周知できず、県の持続化給付金の申請締め切りに間に合わなかった会員からの問い合わせが増えていると報告。第2波の打撃も大きいとして、給付金の弾力的な運用と再実施を強く希望した。

 「収束後の景気回復に向けたさらなる手だてをお願いします」という淵上会長らの要請に対し、河野知事は「引き続き感染防止に努めながら、将来を見据えてしっかり対策を打っていきたい」と応じた。要望書は県町村会長、県市長会長、県議会議長、県商工観光労働部長にも届けられた。

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