新型コロナ−日向市の女性、３回目の検査で陽性

　１７日に発表された新規感染者の行動歴なども報告され、２９２例目となる日向市の３０代女性は、過去２回のＰＣＲ検査で陰性だったことが分かった。

　県福祉保健部によると女性は、延岡市の飲食店で発生したクラスター（感染者集団）の感染者（１５２例目）と接触があったため、８月１日に初めて検査を受け、陰性を確認。その後、同じ人物と接触のあった家族（２３１例目）が感染していたと分かったため、６日に再検査したが陰性だった。

　だが、１４日になって嗅覚異常と鼻の違和感を感じ、１６日に検査を受けた結果、陽性だったという。他人へ感染させる恐れがあるとされる発症２日前からは自宅で過ごしていた。

　県はＰＣＲ検査の精度について、「（陽性に反応する）感度は約７０％とされている。陰性を調べる検査ではない」と説明。現在の検査の大半は、必要と判断した医療機関の依頼で実施されており、陽性が確認された場合は各保健所が濃厚接触者などを積極的に調査して、新たな感染者の把握に努めているという。

◆１０代グループ関連の検査はほぼ終了

　１７日に発表された感染者のうち、延岡市の２０代女性は、県外からの帰省者（２７７例目）に関連した１０代グループの感染事例との接点が判明していた。

　接触者は同日時点で１０代グループの１人（２７８例目）が明らかとなっていたが、その家族（２８５例目）とも接触歴があったことを確認。同グループ関連については１０代を中心とする若い世代からの感染拡大が懸念されていたが、関係者への検査について県は「ほぼ終了した」としている。

　一方、３人の感染が確認された三股町の家族は、このうちの４０代男性が５日に県外からの感染者と会食していたことが判明。男性はその後の９日に知人宅で会食したが、関係者全員へのＰＣＲ検査は終了している。

　男性の家族の１０代男性も１２日に複数の知人と会っていたが、屋外であったことなどから、濃厚接触者は報告されていないという。