新型コロナ感染者、新たに６人

クラスター、有料ホームは計２０人−県内

　県と宮崎市は２０日、県内で新たに６人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。県内の累計感染者は３２４例となった。

　宮崎市ではクラスターが発生した有料老人ホームで唯一、検査を終えていなかった６０代の女性職員も陽性と判明。入所者２１人中１１人、職員１７人中９人、計２０人の集団感染だったことが明らかになった。国富町では同施設の４０代女性職員の家族３人が陽性となり、都城市の男性２人は、すでに感染が確認されていた２人の同僚という。

　宮崎市によると、有料老人ホームでは延べ２０人が感染。発症日は入所者２人が最も早い１４日で、発熱の症状があった。また陽性者のうち、入所者７人、職員５人は症状がないという。職員の家族ら接触者の調査、検査などを進めている。

　また、県によると、２０日には職員１人が入院し、１人が宿泊療養施設へ。同日時点で入所者４人、職員４人が入院、職員２人が宿泊療養中という。

　県のＤＭＡＴ（災害医療支援チーム）は医師１人、感染管理認定看護師２人、事務職員２人の５人態勢で編成し、宮崎市保健所に派遣。宮崎市が派遣する医師２人と連携し、同施設に入った。

　医師らの助言の下、施設内では陽性者と陰性者を分けるゾーニングを実施し、陰性の職員が運営を継続。陽性の入所者８人は医師らが健康状態をみながら、施設内での療養を続けている。

　県は１９日、県所管の高齢者施設約５００施設に感染拡大防止を再度、徹底する注意喚起を通知。市町村に対しても、所管施設に同様の通知を行うように伝えたという。