新型コロナ感染者・２２、２３日新たに１２人

２２日時点−重症者１人、県北１４人が入院

　県と宮崎市は２２、２３日、県内で新たに１２人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者は３４２例となった。

　２２日時点で、県内では５０人が入院中で重症者は１人。県北では日向入郷圏域に１人、延岡西臼杵圏域で１３人が入院している。また、延岡市の宿泊施設では９人が療養中。県内全体では２１、２２日に１１人が退院または、療養終了となった。

◆県北の感染は７人

　県北関係では、門川町職員で延岡市在住の２０代男性の接触者として検査を受けた５０〜８０代の家族５人と町職員２人（日向市３０代女性、同町５０代男性）の７人の感染が分かった。町職員２人は２１日の検査で陽性が判明、２２日から入院している。また、その家族の８０代男性と８０代女性は発熱後に延岡市内の高齢者施設を通所利用していた。

　県によると、門川町職員の２０代男性は１３日まで勤務し、同日に３８・０度の発熱があった。１４、１７、２０日の計３回、同じ医療機関を受診していた。

　２１日に同居の家族６人のうち５人の感染が判明。うち８０代男性は１２日と１９日に高齢者施設を利用、８０代女性は５〜７日と、１１〜１５日、１７〜２０日に施設を利用。７日に３８・４度の発熱があり、８日に医療機関を受診した後、解熱したという。

　県は２２日から、２人が利用した高齢者施設の利用者、職員約６０人の検査を行っている。

　門川町役場は、男性と接触のあった職員４７人の検査を実施した。２人が陽性、それ以外は陰性だった。

◆入所者さらに１人が陽性−宮崎市内の有料老人ホーム

　宮崎市によると、クラスターが発生した宮崎市の有料老人ホームでは、１８日に一度陰性と判定されていた８０代男性入所者が１９日に３８度台の発熱があり、検査の結果、陽性となった。

　同施設では２１人目、入所者１２人目の感染。県によると、２３日時点で入所者１０人が入院し、２人が施設内で療養、職員は６人が入院し、２人が宿泊療養、１人が入院・療養調整中という。

　都城市では、社員７人の感染が確認された企業からの２次感染で１０代女性が発症直前に登校していたことが判明。２３日までに接触者約３０人全員の陰性が確認された。